

スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲
1作目が好きな人ほど衝撃を受ける続編です。娯楽映画の続編が到達した水準として、いまだに参照され続けています。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督
- アーヴィン・カーシュナー
- 製作総指揮・原案
- ジョージ・ルーカス
- 出演
- マーク・ハミル、ハリソン・フォード、キャリー・フィッシャー、ビリー・ディー・ウィリアムズ
- 音楽
- ジョン・ウィリアムズ
- 製作国
- アメリカ
- 公開
- 1980年
あらすじ(ネタバレなし)
デス・スターの破壊から3年。反乱同盟軍は帝国軍に追われ、氷の惑星ホスに身を潜めていました。しかし帝国の探査機が拠点を発見し、大規模な攻撃が始まります。
辛くも脱出したルーク・スカイウォーカーは、亡きオビ=ワンの導きにより、沼の惑星ダゴバへ向かいます。そこにいたのは、ヨーダと名乗る小さな老人でした。彼のもとで、ルークはジェダイとしての修行を始めます。
一方、ハン・ソロとレイア姫は帝国の追撃を振り切れず、旧友ランドを頼って雲の都市ベスピンへ逃げ込みます。しかしそこには、すでに罠が張られていました。
ここが見どころ
主人公が勝たない
娯楽シリーズの中盤作でありながら、反乱軍は敗走し、主人公は決闘に負け、仲間は救出できないまま終わります。この判断が、シリーズ全体の格を決めました。
ヨーダの修行
人形とパペットで演じられる小さな師匠が、映画の哲学的な芯を担います。「やるか、やらないかだ」という台詞が有名ですが、その前後の文脈こそが重要です。
あの告白
映画史でもっとも有名なネタバレの一つでしょう。いま観ても、その直後の数十秒の演出が異様に良い。説明を足さず、ルークの選択だけで見せ切ります。
この映画について:続編がここまで暗くなっていいのか、という一本。
1作目『新たなる希望』は、神話の型をなぞった明快な冒険譚でした。本作はそれを引き受けたうえで、すべてを裏返します。師は死に、修行は苦しく、正義の側は負け続ける。中盤作にしか許されない構造を最大限に使い切っています。
監督はルーカス本人ではなくアーヴィン・カーシュナー。俳優出身の演出家で、人物の芝居に時間を割く傾向があります。ハン・ソロとレイアの会話が生き生きしているのは、この起用によるところが大きい。
脚本にはリイ・ブラケットとローレンス・カスダンが参加しています。カスダンはのちに『レイダース』も手がける人で、台詞の切れ味がシリーズ随一なのは偶然ではありません。
不満を挙げるとすれば、単体では完結しない点です。これは中盤作の宿命で、1作目と6作目とセットで観ることが前提になります。
この作品の良さ
- 続編で主人公を負けさせるという構造的な決断
- ヨーダの修行パートが担う哲学的な芯
- ローレンス・カスダンによる台詞の切れ味
- ジョン・ウィリアムズによる帝国のマーチ
当サイトの評価
続編がここまで暗くなっていいのか、という一本。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.9 |
| 映像美 | 4.8 |
| 音楽 | 5.0 |
| 演技 | 4.6 |
| 余韻 | 5.0 |
世間ではどう評価されているか
- 米アカデミー賞
- 2 部門受賞(録音・特殊視覚効果)
- シリーズ
- 第2作 1977年『新たなる希望』の続編
- 公開
- 1980 年
第53回アカデミー賞で録音賞と特殊視覚効果賞を受賞しました。公開当時は「暗すぎる」という批判もありましたが、評価は年月とともに上昇しています。
現在ではシリーズ最高傑作として挙げられることが最も多い作品であり、映画史のオールタイムベスト企画でも上位に入り続けています。
こんな人におすすめ
- 『エピソード4/新たなる希望』を観た人
- 続編がどこまでやれるかに興味がある人
- 暗い展開でも構わない人
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