スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望
シリーズが長くなりすぎて、どこから観ればいいか分からないと言われがちですが、答えは単純にこの1本目です。ここだけで完結しています。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督・脚本
- ジョージ・ルーカス
- 出演
- マーク・ハミル、ハリソン・フォード、キャリー・フィッシャー、アレック・ギネス
- 音楽
- ジョン・ウィリアムズ
- 製作国
- アメリカ
- 上映時間
- 121分
- 日本公開
- 1978年6月
あらすじ(ネタバレなし)
銀河を支配する帝国軍に対し、反乱軍が抵抗を続けていました。捕らえられたレイア姫は、帝国の巨大兵器デス・スターの設計図を小型ロボットR2-D2に託し、脱出させます。
設計図は辺境の砂漠の惑星に流れ着き、農場で暮らす青年ルーク・スカイウォーカーの手に渡ります。老人オビ=ワン・ケノービ、密輸業者ハン・ソロとともに、ルークは姫の救出と帝国への反撃に巻き込まれていきます。
ここが見どころ
説明しないで世界を出す
冒頭、いきなり戦闘中の宇宙船から始まります。帝国とは何か、フォースとは何かを丁寧に説明せず、使われている言葉と道具だけで「この世界にはもう歴史がある」と思わせる。この手つきがSFの作法を変えました。
ジョン・ウィリアムズの音楽
オーケストラによる主題が、宇宙という新しい題材を古典的な冒険譚に引き戻しています。曲がなければ、この映画はここまで神話的にならなかったはずです。
使い込まれた宇宙船
それまでのSFの宇宙船はぴかぴかでした。この映画は油汚れと凹みのある船を出した。未来を「新品」ではなく「中古」で描いたことが、以降の映画美術の常識になります。
この映画について:神話の型に、宇宙船とライトセーバーを乗せただけ。だから強い。
いま観ると、物語の骨格は驚くほど単純です。田舎の青年が導き手と出会い、旅に出て、姫を救い、悪の要塞を壊す。神話や昔話の型そのままで、ひねりはほとんどありません。その素朴さこそが、この映画が世界中で通じた理由だと思います。
すごいのは、その古い型に対して、道具立てをまるごと新しくしたことです。剣は光り、馬は宇宙船になり、魔法はフォースになる。中身は誰でも知っている話なのに、見たことのない画で語られる。だから初見でも迷いません。
弱点もはっきりしています。人物の掘り下げは浅く、特にレイア姫は救出される役割から抜け出しきれていません。特撮も年代なりで、いま観ると素朴に見える場面はあります。ただ、そこを補って余りあるだけの熱量があります。
この作品の良さ
- 神話の型をそのまま使い切った、迷いのない構成
- ジョン・ウィリアムズの音楽が作品を一段引き上げている
- 「使い込まれた未来」という美術の発明
当サイトの評価
神話の型に、宇宙船とライトセーバーを乗せただけ。だから強い。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.6 |
| 映像美 | 4.8 |
| 音楽 | 5.0 |
| 演技 | 4.4 |
| 余韻 | 4.8 |
世間ではどう評価されているか
- IMDb
- 8.6 /10
- 米アカデミー賞
- 6冠 美術・衣装・編集・作曲ほか
- 影響
- 絶大 以降のSF映画の基準に
第50回アカデミー賞で美術賞・衣装デザイン賞・編集賞・作曲賞・録音賞・視覚効果賞の6部門を受賞しました。公開当時の興行記録を塗り替え、続編とスピンオフを含む巨大なシリーズの出発点になっています。
映画の作り方そのものへの影響も大きく、大作を夏に公開して世界同時に当てるという興行の形は、この作品と『ジョーズ』が作ったと言われます。
こんな人におすすめ
- シリーズものの1本目として、まずここを押さえたい人
- 冒険譚の王道を確認したい人
- 映画の歴史に興味がある人
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