

ザ・スクエア 思いやりの聖域
笑えますが、笑っている自分が試されます。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督・脚本
- リューベン・オストルンド
- 出演
- クレス・バング、エリザベス・モス、ドミニク・ウェスト
- 上映時間
- 151分
- 製作国
- スウェーデン・ドイツ・フランス・デンマーク
- 日本公開
- 2018年
- 受賞
- カンヌ国際映画祭 パルムドール
あらすじ(ネタバレなし)
ストックホルムの現代美術館。館長のクリスティアンは、「思いやりと信頼の聖域」を掲げる新作展示の準備を進めていました。
そんな彼が、路上で財布と携帯電話を盗まれます。位置情報から犯人が住むと思われる集合住宅を突き止めた彼は、全戸に脅迫めいた手紙を投函するという手に出ました。
同じ頃、展示の宣伝動画をめぐって美術館は炎上します。理想を掲げる場所と、そこで働く人間の実際の行動が、次々に食い違っていきます。
ここが見どころ
猿の男の場面
パーティーの余興で、俳優が類人猿を演じ続けます。誰も止められないまま暴走するこの場面が最も有名です。
偽善の可視化
理想を語る人物が、実生活では他人を切り捨てます。その落差だけで映画が構成されています。
居心地の悪さ
各場面が必ず気まずく終わります。笑いと不快が同時に来る作りです。
この映画について:善意を掲げる美術館長が、次々に馬鹿げた行動を取る。
現代美術の世界を舞台にしていますが、刺されているのは、理想を語りながら行動が伴わない人間全般です。
各場面が独立した寸劇のように作られており、物語としての一貫性は薄い。151分の長さは正直、必要以上です。
有名な猿の場面は圧巻です。誰も止めず、誰も逃げず、状況が悪化し続ける。この居心地の悪さが作品の全部を表しています。
皮肉が効いていますが、批判の対象がやや漠然としています。それでも、笑っている自分が試される感覚は残ります。
この作品の良さ
- 猿の男の場面
- 偽善の落差を可視化する構成
- 笑いと不快の同居
- 現代美術という舞台の選択
当サイトの評価
善意を掲げる美術館長が、次々に馬鹿げた行動を取る。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.0 |
| 映像美 | 4.0 |
| 音楽 | 3.8 |
| 演技 | 4.1 |
| 余韻 | 4.0 |
世間ではどう評価されているか
- カンヌ
- パルムドール 2017年
- 上映時間
- 151 分
- 日本公開
- 2018 年
数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。
2017年のカンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞しました。
151分という長さと、物語としての一貫性の薄さが指摘されています。
こんな人におすすめ
- 皮肉の効いた作品が好きな人
- 居心地の悪さを楽しめる人
- 現代美術に興味がある人
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