女王陛下のお気に入り(2018年・洋画)のイメージ

女王陛下のお気に入り

4.1/5当サイトの評価(5点満点)

格調高い時代劇を期待すると、確実に裏切られます。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督
ヨルゴス・ランティモス
出演
オリヴィア・コールマン、レイチェル・ワイズ、エマ・ストーン
製作国
イギリス・アイルランド・アメリカ
日本公開
2019年
受賞
米アカデミー賞 主演女優賞
時代設定
18世紀初頭のイギリス

あらすじ(ネタバレなし)

18世紀初頭のイギリス。アン女王は痛風と情緒不安定に苦しみ、政務のほとんどを幼なじみのサラ・チャーチルに任せていました。

そこへ、没落した貴族の娘アビゲイルが下働きとしてやってきます。彼女は薬草の知識で女王の脚の痛みを和らげ、寵愛を得ていきました。

サラとアビゲイル、二人の争いは激化します。戦争の継続をめぐる政治判断までもが、この個人的な争いに左右されていきます。

ここが見どころ

歪んだ映像

極端な広角レンズが多用され、宮廷が歪んで見えます。格調を意図的に壊すための選択です。

オリヴィア・コールマン

情けなく、幼稚で、そして哀れな女王を演じます。アカデミー賞主演女優賞を受賞しました。

会話の下品さ

宮廷ものらしからぬ露骨な台詞が飛び交います。この落差が笑いを生みます。

この映画について:女王の寵愛をめぐって、二人の女が争う。

史実をもとにした宮廷劇ですが、格調高さとは無縁です。広角レンズ、自然光、下品な会話。

描かれるのは、寵愛という私的なものが国政を動かすという構図です。誰も高潔ではなく、全員が自分の利益で動いています。

三人の女優が素晴らしい。特にオリヴィア・コールマンは、権力を持ちながら誰よりも弱い人物を演じ切っています。

結末に爽快感はありません。勝った側も何も得ていないという終わり方で、この監督らしい後味です。

この作品の良さ

  • 広角レンズによる歪んだ映像
  • オリヴィア・コールマンの演技
  • 宮廷劇の様式を壊す会話
  • 勝者にも救いのない結末

当サイトの評価

4.1/5.0

女王の寵愛をめぐって、二人の女が争う。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.2
映像美4.4
音楽4.0
演技4.6
余韻4.0

世間ではどう評価されているか

米アカデミー賞
受賞 主演女優賞
時代設定
18 世紀初頭
日本公開
2019

数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。

オリヴィア・コールマンがアカデミー賞主演女優賞を受賞しました。史実をもとにしていますが、脚色が加えられています。

性描写を含み、格調高い時代劇とは異なる作風です。

こんな人におすすめ

  • ヨルゴス・ランティモスの作風が好きな人
  • 宮廷ものの定型に飽きた人
  • 女優の演技を目当てに観る人

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