白雪姫(1937年・洋画)のイメージ
洋画1937年アニメ1930年代アメリカ

白雪姫

歴史的な意義だけの作品ではありません。単純に、アニメーションとしてよく出来ています。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督
デヴィッド・ハンド(監修)
製作
ウォルト・ディズニー
原作
グリム童話
製作国
アメリカ
公開
1937年
特記
世界初の長編カラーアニメーション映画

あらすじ(ネタバレなし)

美しい王女・白雪姫は、継母である女王に疎まれていました。魔法の鏡が「世界で一番美しいのは白雪姫」と告げたとき、女王は彼女の殺害を命じます。

命じられた狩人は、彼女を殺すことができず森へ逃がします。森をさまよった白雪姫がたどり着いたのは、七人の小人が暮らす小さな家でした。

小人たちと共に暮らし始めた白雪姫。しかし女王は、彼女がまだ生きていることを知ります。老婆に姿を変えた女王は、毒リンゴを手に森へ向かいます。

ここが見どころ

七人の小人の描き分け

全員が同じ体型でありながら、動きと表情だけで性格が完全に区別できます。アニメーションにおけるキャラクター表現の基礎が、ここで確立されました。

女王の変身

美しい女王が老婆に変わる場面。子ども向け作品としては異例に恐ろしい描写で、当時から話題になりました。いま観ても十分に怖い。

マルチプレーン・カメラ

背景を複数層に分けて撮影する技術で、奥行きのある画面が作られています。この技術のために専用の装置が開発されました。

この映画について:世界初の長編アニメーション。ここからすべてが始まった。

「長編アニメーションなど誰も90分も観ない」と言われた中で作られた作品です。制作費が膨らみ、ディズニーの愚行と呼ばれていた企画が、公開後に空前の成功を収めました。

技術的な達成が語られがちですが、物語の作りも堅実です。白雪姫が小人たちの家を掃除する場面、小人たちが帰ってくる場面など、ミュージカルナンバーが状況説明を兼ねている構成が的確です。

現代の目で観れば、白雪姫の造形は受け身に過ぎます。彼女は自分では何も決めず、助けられるだけです。この点は時代を反映しており、擁護はできません。

それでも、女王という悪役の圧倒的な存在感が作品を引き締めています。動機が嫉妬という単純さも、寓話としては正しい。

この作品の良さ

  • 動きと表情だけで七人を描き分けた表現
  • 女王の変身場面の恐ろしさ
  • マルチプレーン・カメラによる奥行き
  • 楽曲が状況説明を兼ねる構成

当サイトの評価

4.5/5.0

世界初の長編アニメーション。ここからすべてが始まった。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.2
映像美4.8
音楽4.7
演技4.3
余韻4.5

世間ではどう評価されているか

特記
世界初 の長編カラーアニメーション
米アカデミー賞
名誉賞 受賞
公開
1937

数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。

世界初の長編カラーアニメーション映画として1937年に公開されました。アカデミー賞では特別に名誉賞が贈られています。

公開当時、長編アニメーションは商業的に成立しないと考えられており、本作の成功が以後の産業の形を決めました。

こんな人におすすめ

  • アニメーションの歴史に興味がある人
  • ディズニー作品を最初から観たい人
  • 古い作品の表現を確かめたい人

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