

白雪姫
歴史的な意義だけの作品ではありません。単純に、アニメーションとしてよく出来ています。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督
- デヴィッド・ハンド(監修)
- 製作
- ウォルト・ディズニー
- 原作
- グリム童話
- 製作国
- アメリカ
- 公開
- 1937年
- 特記
- 世界初の長編カラーアニメーション映画
あらすじ(ネタバレなし)
美しい王女・白雪姫は、継母である女王に疎まれていました。魔法の鏡が「世界で一番美しいのは白雪姫」と告げたとき、女王は彼女の殺害を命じます。
命じられた狩人は、彼女を殺すことができず森へ逃がします。森をさまよった白雪姫がたどり着いたのは、七人の小人が暮らす小さな家でした。
小人たちと共に暮らし始めた白雪姫。しかし女王は、彼女がまだ生きていることを知ります。老婆に姿を変えた女王は、毒リンゴを手に森へ向かいます。
ここが見どころ
七人の小人の描き分け
全員が同じ体型でありながら、動きと表情だけで性格が完全に区別できます。アニメーションにおけるキャラクター表現の基礎が、ここで確立されました。
女王の変身
美しい女王が老婆に変わる場面。子ども向け作品としては異例に恐ろしい描写で、当時から話題になりました。いま観ても十分に怖い。
マルチプレーン・カメラ
背景を複数層に分けて撮影する技術で、奥行きのある画面が作られています。この技術のために専用の装置が開発されました。
この映画について:世界初の長編アニメーション。ここからすべてが始まった。
「長編アニメーションなど誰も90分も観ない」と言われた中で作られた作品です。制作費が膨らみ、ディズニーの愚行と呼ばれていた企画が、公開後に空前の成功を収めました。
技術的な達成が語られがちですが、物語の作りも堅実です。白雪姫が小人たちの家を掃除する場面、小人たちが帰ってくる場面など、ミュージカルナンバーが状況説明を兼ねている構成が的確です。
現代の目で観れば、白雪姫の造形は受け身に過ぎます。彼女は自分では何も決めず、助けられるだけです。この点は時代を反映しており、擁護はできません。
それでも、女王という悪役の圧倒的な存在感が作品を引き締めています。動機が嫉妬という単純さも、寓話としては正しい。
この作品の良さ
- 動きと表情だけで七人を描き分けた表現
- 女王の変身場面の恐ろしさ
- マルチプレーン・カメラによる奥行き
- 楽曲が状況説明を兼ねる構成
当サイトの評価
世界初の長編アニメーション。ここからすべてが始まった。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.2 |
| 映像美 | 4.8 |
| 音楽 | 4.7 |
| 演技 | 4.3 |
| 余韻 | 4.5 |
世間ではどう評価されているか
- 特記
- 世界初 の長編カラーアニメーション
- 米アカデミー賞
- 名誉賞 受賞
- 公開
- 1937 年
数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。
世界初の長編カラーアニメーション映画として1937年に公開されました。アカデミー賞では特別に名誉賞が贈られています。
公開当時、長編アニメーションは商業的に成立しないと考えられており、本作の成功が以後の産業の形を決めました。
こんな人におすすめ
- アニメーションの歴史に興味がある人
- ディズニー作品を最初から観たい人
- 古い作品の表現を確かめたい人
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