

シンデレラ
物語は誰もが知っている型ですが、この作品がなければディズニーは続いていませんでした。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督
- クライド・ジェロニミ、ハミルトン・ラスク、ウィルフレッド・ジャクソン
- 原作
- シャルル・ペロー
- 製作
- ウォルト・ディズニー
- 製作国
- アメリカ
- 公開
- 1950年
- 受賞
- 米アカデミー賞 3部門ノミネート
あらすじ(ネタバレなし)
父を亡くしたシンデレラは、継母と二人の義姉にこき使われ、屋根裏で暮らしていました。友達は、家に住むネズミたちだけです。
王子の花嫁を選ぶ舞踏会が開かれ、国中の未婚の娘が招かれます。しかし継母はあらゆる口実で彼女の参加を阻み、ドレスを引き裂いてしまいます。
泣き崩れた彼女の前に、魔法使いの名付け親が現れます。かぼちゃは馬車に、ネズミは馬に、ぼろ着はドレスに——ただし、魔法は真夜中に解けるという条件つきで。
ここが見どころ
変身の場面
ぼろ着が回転しながらドレスに変わる数十秒。ウォルト・ディズニー自身が「最も好きな場面」と語ったとされ、いまもアニメーションの見本として引用されます。
ネズミたちの副筋
ガス、ジャックと猫のルシファーの追いかけっこが物語と並行します。主筋が受け身になりがちな構造を、副筋の動きで補っている。
継母の造形
怒鳴らず、暴力も振るわず、静かに追い詰める。目の動きだけで威圧するという演出で、ディズニーの悪役の中でも異質な怖さがあります。
この映画について:傾きかけたスタジオを、もう一度立て直した一本。
戦後のディズニーは、短編の寄せ集めのような作品しか作れない状態が続いていました。本作が失敗していればスタジオは立ち行かなかったと言われます。結果は大成功で、以後の黄金期につながりました。
物語は原作通りで、意外性はありません。ただ、アニメーションとしての完成度は非常に高い。とくに布や水の動きは、実写の参考映像をもとに徹底的に作り込まれています。
主人公が受け身であることは、白雪姫と同様に現代の目では気になります。彼女が自分で状況を変える場面はほとんどありません。そこはネズミたちの活躍で補われている構造です。
継母の描写だけは今でも見応えがあります。理不尽が理不尽のまま通ってしまう感じが、妙に生々しい。
この作品の良さ
- 変身場面のアニメーション
- 副筋のネズミたちが物語を動かす構造
- 静かに追い詰める継母の造形
- 布や水の動きの作り込み
当サイトの評価
傾きかけたスタジオを、もう一度立て直した一本。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.0 |
| 映像美 | 4.5 |
| 音楽 | 4.6 |
| 演技 | 4.1 |
| 余韻 | 4.2 |
世間ではどう評価されているか
- 米アカデミー賞
- 3 部門ノミネート
- 原作
- シャルル・ペロー
- 公開
- 1950 年
数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。
第23回アカデミー賞で3部門にノミネートされました。
戦後の低迷期にあったディズニーを立て直した作品として位置づけられ、本作の成功が以後の黄金期につながりました。
こんな人におすすめ
- ディズニーの古典を押さえたい人
- アニメーション表現の歴史に興味がある人
- 定番の物語を確認したい人
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