シンデレラ(1950年・洋画)のイメージ
洋画1950年アニメ1950年代アメリカ

シンデレラ

物語は誰もが知っている型ですが、この作品がなければディズニーは続いていませんでした。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督
クライド・ジェロニミ、ハミルトン・ラスク、ウィルフレッド・ジャクソン
原作
シャルル・ペロー
製作
ウォルト・ディズニー
製作国
アメリカ
公開
1950年
受賞
米アカデミー賞 3部門ノミネート

あらすじ(ネタバレなし)

父を亡くしたシンデレラは、継母と二人の義姉にこき使われ、屋根裏で暮らしていました。友達は、家に住むネズミたちだけです。

王子の花嫁を選ぶ舞踏会が開かれ、国中の未婚の娘が招かれます。しかし継母はあらゆる口実で彼女の参加を阻み、ドレスを引き裂いてしまいます。

泣き崩れた彼女の前に、魔法使いの名付け親が現れます。かぼちゃは馬車に、ネズミは馬に、ぼろ着はドレスに——ただし、魔法は真夜中に解けるという条件つきで。

ここが見どころ

変身の場面

ぼろ着が回転しながらドレスに変わる数十秒。ウォルト・ディズニー自身が「最も好きな場面」と語ったとされ、いまもアニメーションの見本として引用されます。

ネズミたちの副筋

ガス、ジャックと猫のルシファーの追いかけっこが物語と並行します。主筋が受け身になりがちな構造を、副筋の動きで補っている。

継母の造形

怒鳴らず、暴力も振るわず、静かに追い詰める。目の動きだけで威圧するという演出で、ディズニーの悪役の中でも異質な怖さがあります。

この映画について:傾きかけたスタジオを、もう一度立て直した一本。

戦後のディズニーは、短編の寄せ集めのような作品しか作れない状態が続いていました。本作が失敗していればスタジオは立ち行かなかったと言われます。結果は大成功で、以後の黄金期につながりました。

物語は原作通りで、意外性はありません。ただ、アニメーションとしての完成度は非常に高い。とくに布や水の動きは、実写の参考映像をもとに徹底的に作り込まれています。

主人公が受け身であることは、白雪姫と同様に現代の目では気になります。彼女が自分で状況を変える場面はほとんどありません。そこはネズミたちの活躍で補われている構造です。

継母の描写だけは今でも見応えがあります。理不尽が理不尽のまま通ってしまう感じが、妙に生々しい。

この作品の良さ

  • 変身場面のアニメーション
  • 副筋のネズミたちが物語を動かす構造
  • 静かに追い詰める継母の造形
  • 布や水の動きの作り込み

当サイトの評価

4.2/5.0

傾きかけたスタジオを、もう一度立て直した一本。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.0
映像美4.5
音楽4.6
演技4.1
余韻4.2

世間ではどう評価されているか

米アカデミー賞
3 部門ノミネート
原作
シャルル・ペロー
公開
1950

数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。

第23回アカデミー賞で3部門にノミネートされました。

戦後の低迷期にあったディズニーを立て直した作品として位置づけられ、本作の成功が以後の黄金期につながりました。

こんな人におすすめ

  • ディズニーの古典を押さえたい人
  • アニメーション表現の歴史に興味がある人
  • 定番の物語を確認したい人

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