沈黙 -サイレンス-(2016年・洋画)のイメージ
洋画2016年ドラマアメリカ

沈黙 -サイレンス-

4.3/5当サイトの評価(5点満点)

娯楽性はありません。それでも撮られるべき作品でした。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督・共同脚本
マーティン・スコセッシ
原作
遠藤周作『沈黙』
出演
アンドリュー・ガーフィールド、アダム・ドライバー、リーアム・ニーソン、窪塚洋介、浅野忠信、イッセー尾形
上映時間
161分
製作国
アメリカ・台湾・メキシコ
日本公開
2017年

あらすじ(ネタバレなし)

17世紀、キリスト教が禁じられた日本。ポルトガルの若い司祭ロドリゴとガルペは、師であるフェレイラが棄教したという報せを受けます。

信じられない二人は、真相を確かめるため密かに日本へ渡ります。潜伏する信者たちに迎えられますが、当局の弾圧は苛烈でした。

信者たちが目の前で殺されていきます。踏み絵を踏めば救えると迫られる中、ロドリゴは神の沈黙に苦しみ続けます。

ここが見どころ

問いの立て方

信仰を守るか、他人の命を救うか。どちらを選んでも何かを裏切るという構造が最後まで貫かれます。

イッセー尾形の井上筑後守

拷問する側でありながら、極めて論理的です。この人物の言い分が、作品で最も鋭い。

撮影

台湾で撮影されました。霧と海と泥。美しさと苛烈さが同居する画面で、アカデミー賞撮影賞にノミネートされています。

この映画について:神は、なぜ何も答えないのか。

スコセッシが約30年かけて実現させた企画です。宗教を扱いながら、信仰を称揚する作品では全くありません。

中心にあるのは、神が何も答えないという事実です。祈っても、人は死に続ける。その沈黙をどう受け止めるかが問われます。

日本側の俳優が良い。特にイッセー尾形演じる奉行は、キリスト教を野蛮だと断じるのではなく、この土地には根づかないと論理的に説く点で強い。

161分は長く、救いもありません。娯楽としては全く成立しない作品です。それでも、この題材にここまで正面から向き合った映画は稀です。

この作品の良さ

  • どちらを選んでも裏切るという構造
  • イッセー尾形演じる奉行の論理
  • 台湾で撮られた映像
  • 信仰を称揚しない姿勢

当サイトの評価

4.3/5.0

神は、なぜ何も答えないのか。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.4
映像美4.5
音楽3.9
演技4.5
余韻4.6

世間ではどう評価されているか

上映時間
161
原作
遠藤周作 『沈黙』
日本公開
2017

数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。

遠藤周作の小説を、マーティン・スコセッシが長年の企画を経て映画化した作品です。アカデミー賞撮影賞にノミネートされました。

拷問や処刑の描写が強く、鑑賞には相応の覚悟が必要です。

こんな人におすすめ

  • 遠藤周作の原作を読んだ人
  • 信仰をめぐる問いに関心がある人
  • 重い題材に耐えられる人

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