

ボーダーライン ソルジャーズ・デイ
前作の緊張を求めると、違うものが返ってきます。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督
- ステファノ・ソッリマ
- 脚本
- テイラー・シェリダン
- 出演
- ベニチオ・デル・トロ、ジョシュ・ブローリン、イザベラ・モナー
- 製作国
- アメリカ・イタリア
- 日本公開
- 2018年
- シリーズ
- 『ボーダーライン』の続編
あらすじ(ネタバレなし)
アメリカ国内で自爆テロが発生します。政府は、密入国を斡旋するカルテルが関与したと判断しました。
作戦を任されたマット・グレイヴァーは、カルテル同士を争わせる計画を立てます。麻薬王の娘を誘拐し、対立組織の仕業に見せかけるのです。
実行役はアレハンドロ。しかし作戦の途中で政治的な事情が変わり、計画は放棄されます。彼は少女とともに国境地帯に取り残されました。
ここが見どころ
倫理の欠如
前作にいた良心的な視点人物がいません。誰も止める者のいない作戦が、淡々と進みます。
国境地帯の描写
密入国の斡旋が産業として描かれます。麻薬より人の移動が金になるという指摘は鋭い。
ベニチオ・デル・トロ
前作から続く人物です。少女との関係が、本作で唯一の人間的な部分になっています。
この映画について:麻薬カルテル同士を、意図的に争わせる。
前作の続編ですが、作りは大きく変わりました。倫理的に迷う視点人物がいなくなり、乾いた作戦行動だけが残ります。
この変化を物足りないと見る向きは多い。前作の緊張は、観客の代理人がいたからこそ成立していました。
一方、国境をめぐる描写は前作より具体的です。人の密入国が産業になっているという視点は、いま観るとより生々しい。
終盤の展開は都合が良く、続編を意識した作りです。単体としては中途半端に終わります。
この作品の良さ
- 倫理的な緩衝材を排した構成
- 国境地帯の産業としての描写
- ベニチオ・デル・トロと少女の関係
- テイラー・シェリダンの脚本
当サイトの評価
麻薬カルテル同士を、意図的に争わせる。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 3.6 |
| 映像美 | 4.1 |
| 音楽 | 3.9 |
| 演技 | 3.9 |
| 余韻 | 3.6 |
世間ではどう評価されているか
- シリーズ
- 第2 作
- 脚本
- テイラー・シェリダン
- 日本公開
- 2018 年
数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。
『ボーダーライン』の続編です。当サイトでは前作も収録しています。
前作にあった倫理的な視点が失われたという指摘が多い作品です。
こんな人におすすめ
- 前作を観た人
- 乾いた犯罪ものが好きな人
- 国境問題に関心がある人
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