世界から猫が消えたなら(2016年・邦画)のイメージ

世界から猫が消えたなら

3.5/5当サイトの評価(5点満点)

泣かせにくる作品ですが、猫の使い方は誠実です。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督
永井聡
原作
川村元気『世界から猫が消えたなら』
出演
佐藤健、宮崎あおい、濱田岳、奥野瑛太
製作国
日本
公開
2016年
ジャンル
ドラマ/ファンタジー

あらすじ(ネタバレなし)

郵便配達員の「僕」は、脳腫瘍で余命わずかだと告げられます。母はすでに亡く、時計店を営む父とは長く疎遠でした。

自宅に戻ると、自分とそっくりな姿の悪魔が現れます。世界から何かを一つ消せば、一日寿命を延ばしてやると持ちかけました。

電話、映画、時計。一つずつ消していくうちに、それらに結びついた人との記憶も失われていきます。そして最後に、悪魔は猫を消せと言い出しました。

ここが見どころ

消すという設定

物が消えると、それにまつわる関係も消えます。何が自分を作ってきたかを逆算する構造です。

猫の存在

母が拾った猫が、家族をつなぐものとして置かれています。最後の選択がここに集約されます。

佐藤健の一人二役

主人公と悪魔を同じ俳優が演じます。派手な悪魔の造形が、湿っぽさを和らげています。

この映画について:何かを一つ消せば、一日だけ寿命が延びる。

寓話的な設定ですが、扱われているのは疎遠になった父と、亡くなった母の話です。

「消す」という仕掛けが機能しています。失って初めて、それが誰との記憶だったかが分かるという構造は素直に効きます。

一方で、演出は感傷に寄りすぎです。音楽と回想で泣かせにくる場面が多く、設定の面白さを消しているところがあります。

猫の扱いだけは誠実でした。可愛らしさで消費せず、母との関係の証拠として置かれています。

この作品の良さ

  • 消すことで関係を逆算する構造
  • 猫を感情の証拠として置いた扱い
  • 佐藤健の一人二役
  • 寓話を家族の話に落とした着地

当サイトの評価

3.5/5.0

何かを一つ消せば、一日だけ寿命が延びる。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本3.3
映像美4.0
音楽3.9
演技3.6
余韻3.6

世間ではどう評価されているか

原作
川村元気 の小説
公開
2016
ジャンル
ファンタジー

数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。

川村元気の小説を原作とする作品です。

感傷的な演出が多いという指摘があり、評価は分かれています。

こんな人におすすめ

  • 泣ける映画を探している人
  • 猫が好きな人
  • 原作小説を読んだ人

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