

世界から猫が消えたなら
泣かせにくる作品ですが、猫の使い方は誠実です。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督
- 永井聡
- 原作
- 川村元気『世界から猫が消えたなら』
- 出演
- 佐藤健、宮崎あおい、濱田岳、奥野瑛太
- 製作国
- 日本
- 公開
- 2016年
- ジャンル
- ドラマ/ファンタジー
あらすじ(ネタバレなし)
郵便配達員の「僕」は、脳腫瘍で余命わずかだと告げられます。母はすでに亡く、時計店を営む父とは長く疎遠でした。
自宅に戻ると、自分とそっくりな姿の悪魔が現れます。世界から何かを一つ消せば、一日寿命を延ばしてやると持ちかけました。
電話、映画、時計。一つずつ消していくうちに、それらに結びついた人との記憶も失われていきます。そして最後に、悪魔は猫を消せと言い出しました。
ここが見どころ
消すという設定
物が消えると、それにまつわる関係も消えます。何が自分を作ってきたかを逆算する構造です。
猫の存在
母が拾った猫が、家族をつなぐものとして置かれています。最後の選択がここに集約されます。
佐藤健の一人二役
主人公と悪魔を同じ俳優が演じます。派手な悪魔の造形が、湿っぽさを和らげています。
この映画について:何かを一つ消せば、一日だけ寿命が延びる。
寓話的な設定ですが、扱われているのは疎遠になった父と、亡くなった母の話です。
「消す」という仕掛けが機能しています。失って初めて、それが誰との記憶だったかが分かるという構造は素直に効きます。
一方で、演出は感傷に寄りすぎです。音楽と回想で泣かせにくる場面が多く、設定の面白さを消しているところがあります。
猫の扱いだけは誠実でした。可愛らしさで消費せず、母との関係の証拠として置かれています。
この作品の良さ
- 消すことで関係を逆算する構造
- 猫を感情の証拠として置いた扱い
- 佐藤健の一人二役
- 寓話を家族の話に落とした着地
当サイトの評価
何かを一つ消せば、一日だけ寿命が延びる。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 3.3 |
| 映像美 | 4.0 |
| 音楽 | 3.9 |
| 演技 | 3.6 |
| 余韻 | 3.6 |
世間ではどう評価されているか
- 原作
- 川村元気 の小説
- 公開
- 2016 年
- ジャンル
- ファンタジー
数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。
川村元気の小説を原作とする作品です。
感傷的な演出が多いという指摘があり、評価は分かれています。
こんな人におすすめ
- 泣ける映画を探している人
- 猫が好きな人
- 原作小説を読んだ人
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