

太陽
SFの体裁を借りた、階級と差別の話です。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督
- 入江悠
- 原作
- 前川知大の戯曲『太陽』
- 出演
- 神木隆之介、門脇麦、古川雄輝、綾田俊樹
- 製作国
- 日本
- 公開
- 2016年
- ジャンル
- SF/ドラマ
あらすじ(ネタバレなし)
ウイルスの流行により、人類は二つに分かれました。感染を経て高い知能と長寿を得た「ノクス」と、従来のままの「キュリオ」です。
ノクスは日光を浴びられませんが、社会の中枢を占めています。キュリオは地方の集落に押し込められ、貧しい生活を強いられていました。
村に暮らす鉄彦は、この状況に憤っています。一方、幼なじみの結は、ノクスへの転換手術を受けて村を出ようとしていました。
ここが見どころ
設定が差別構造を反映
選ばれた側と取り残された側。SFの設定が、そのまま現実の格差の比喩になっています。
村の閉塞
出て行く者と残る者。地方の若者が抱える現実が、設定を通して描かれます。
戯曲が原作
台詞が多く、議論が長い。舞台劇としての性格が強く残っています。
この映画について:夜しか生きられない者が、社会の上に立っている。
SFの設定ですが、扱われているのは選ばれた側と取り残された側という、極めて現実的な問題です。
村を出たい者と、残って怒る者。その対立が、地方と都市の関係そのものとして描かれます。
戯曲が原作のため台詞が多く、議論の場面が長い。映画としての動きは少なく、説明的だと感じる人はいるでしょう。
終盤の展開は観念的で、具体的な解決は示されません。問題提起として受け取るのが正しい作品です。
この作品の良さ
- SF設定を差別構造の比喩にした着想
- 地方と都市の関係の描き方
- 神木隆之介と門脇麦の対立
- 解決を示さない誠実さ
当サイトの評価
夜しか生きられない者が、社会の上に立っている。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 3.6 |
| 映像美 | 3.9 |
| 音楽 | 3.7 |
| 演技 | 3.9 |
| 余韻 | 3.7 |
世間ではどう評価されているか
- 原作
- 前川知大 の戯曲
- 監督
- 入江悠
- 公開
- 2016 年
数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。
前川知大の戯曲を原作とする作品です。
台詞と議論が多く、映画としての動きが少ないという指摘があります。
こんな人におすすめ
- 設定で社会を語るSFが好きな人
- 地方の閉塞を扱った作品に関心がある人
- 舞台劇的な会話劇に耐えられる人
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