聖なるイチジクの種THE SEED OF THE SACRED FIG
聖なるイチジクの種
政治的な状況と、作品自体の緊張が直結しています。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督・脚本
- モハマド・ラスロフ
- 出演
- ミサグ・ザレ、ソヘイラ・ゴレスタニ、マーサ・ロスタミ
- 製作国
- ドイツ・フランス・イラン
- 上映時間
- 168分
- 公開
- 2025年(日本)
あらすじ(ネタバレなし)
テヘラン。イマンは、革命裁判所の予審判事に昇進します。しかしその職務は、名前も見ずに死刑判決に署名することでした。
身の安全のため、彼は拳銃を支給されます。同じ頃、街ではヒジャブ着用をめぐる抗議運動が広がっています。
二人の娘は、SNSで実際の映像を見ています。母は夫を守ろうとします。そんななか、家の中から拳銃が消えます。
ここが見どころ
実際の抗議映像
スマートフォンで撮影された本物の映像が、作中に挿入されます。フィクションと現実が直接つながります。
家庭が国家になる
父が家族を尋問し始めます。家の中で、国家と同じことが起きるという構造です。
撮影の状況
当局の許可なく秘密裏に撮影されました。監督は完成後、徒歩で国外へ脱出しています。
この映画について:父の拳銃が消える。家の中で、疑いが始まる。
モハマド・ラスロフ監督は、本作の製作を理由に実刑判決を受け、ドイツへ亡命しました。カンヌには出席しています。
作品としても優れています。政治的な状況を、一家族の崩壊として描き切っています。
難点は168分の長さと、終盤の展開が象徴的に振れることです。
この作品の良さ
- 家庭を国家の縮図として描く構造
- 実際の映像の挿入
- 製作そのものの意志
当サイトの評価
4.3/5.0
父の拳銃が消える。家の中で、疑いが始まる。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.4 |
| 映像美 | 4.4 |
| 音楽 | 4.2 |
| 演技 | 4.7 |
| 余韻 | 4.6 |
世間ではどう評価されているか
- カンヌ
- 特別賞 2024年
- アカデミー賞
- ノミネート 国際長編映画賞
- IMDb
- 7.9 /10
2024年のカンヌ国際映画祭で特別賞を受賞し、第97回アカデミー賞で国際長編映画賞にノミネートされました(ドイツ代表)。
監督のモハマド・ラスロフは、本作の製作を理由にイランで実刑判決を受け、国外に脱出しています。
こんな人におすすめ
- イランの状況に関心がある人
- 家族の崩壊を描いた作品が好きな人
- 長尺でも平気な人
配信を探す
各サービスで「聖なるイチジクの種」を検索した結果へ移動します。配信の有無はリンク先でご確認ください(配信状況は頻繁に変わるため、当サイトでは配信中かどうかの判定はしていません)。