

パターソン
事件を求める人には向きません。反復を味わう映画です。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督・脚本
- ジム・ジャームッシュ
- 出演
- アダム・ドライバー、ゴルシフテ・ファラハニ、永瀬正敏
- 製作国
- アメリカ
- 日本公開
- 2016年
- 舞台
- ニュージャージー州パターソン
- 出品
- カンヌ国際映画祭 コンペティション部門
あらすじ(ネタバレなし)
ニュージャージー州パターソンに住むパターソンは、市バスの運転手です。毎朝同じ時刻に起き、同じ道を走り、夜は犬を散歩させます。
彼はひそかに詩を書いています。誰に見せるでもなく、秘密のノートに書き溜めるだけです。
妻のローラは、日々思いつきで新しいことを始めます。カップケーキ、ギター、白黒の模様。対照的な二人の一週間が、月曜から日曜まで描かれます。
ここが見どころ
反復の構造
毎日ほぼ同じ場面が繰り返されます。わずかな差異にだけ気づくようになるという体験が、この映画の設計です。
詩の扱い
書かれる詩が画面に文字として重なります。日常の中から言葉が立ち上がる過程が見えます。
永瀬正敏の登場
終盤に日本人の詩人として現れます。この短い場面が、作品全体の答えになっています。
この映画について:バス運転手が、毎日ひそかに詩を書く。
事件は起きません。強いて言えば一度だけ困ったことが起こりますが、それも大きな展開にはなりません。
本作が扱うのは、才能とも成功とも無縁な創作です。誰にも見せず、それでも書き続けるという状態が、批判も称賛もされずに置かれます。
妻のローラは、対照的に何でも人に見せます。どちらが正しいとも言われないのが良い。
終盤、永瀬正敏演じる詩人が現れて短い会話を交わします。この数分のために全編があると言ってよく、忘れがたい。
この作品の良さ
- 反復によって差異に気づかせる設計
- 詩が生まれる過程の可視化
- 夫婦のどちらも肯定する構え
- 永瀬正敏との終盤の場面
当サイトの評価
バス運転手が、毎日ひそかに詩を書く。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.2 |
| 映像美 | 4.2 |
| 音楽 | 4.3 |
| 演技 | 4.2 |
| 余韻 | 4.5 |
世間ではどう評価されているか
- カンヌ
- 出品 コンペティション部門
- 監督
- ジム・ジャームッシュ
- 日本公開
- 2016 年
数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。
カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品されました。ジム・ジャームッシュ監督の作品です。
大きな出来事が起きない構成のため、評価は観る人の好みによって分かれます。
こんな人におすすめ
- 静かな映画が好きな人
- 何かを作り続けている人
- ジム・ジャームッシュの作風が好きな人
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