パターソン(2016年・洋画)のイメージ
洋画2016年ドラマアメリカ

パターソン

4.2/5当サイトの評価(5点満点)

事件を求める人には向きません。反復を味わう映画です。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督・脚本
ジム・ジャームッシュ
出演
アダム・ドライバー、ゴルシフテ・ファラハニ、永瀬正敏
製作国
アメリカ
日本公開
2016年
舞台
ニュージャージー州パターソン
出品
カンヌ国際映画祭 コンペティション部門

あらすじ(ネタバレなし)

ニュージャージー州パターソンに住むパターソンは、市バスの運転手です。毎朝同じ時刻に起き、同じ道を走り、夜は犬を散歩させます。

彼はひそかに詩を書いています。誰に見せるでもなく、秘密のノートに書き溜めるだけです。

妻のローラは、日々思いつきで新しいことを始めます。カップケーキ、ギター、白黒の模様。対照的な二人の一週間が、月曜から日曜まで描かれます。

ここが見どころ

反復の構造

毎日ほぼ同じ場面が繰り返されます。わずかな差異にだけ気づくようになるという体験が、この映画の設計です。

詩の扱い

書かれる詩が画面に文字として重なります。日常の中から言葉が立ち上がる過程が見えます。

永瀬正敏の登場

終盤に日本人の詩人として現れます。この短い場面が、作品全体の答えになっています。

この映画について:バス運転手が、毎日ひそかに詩を書く。

事件は起きません。強いて言えば一度だけ困ったことが起こりますが、それも大きな展開にはなりません。

本作が扱うのは、才能とも成功とも無縁な創作です。誰にも見せず、それでも書き続けるという状態が、批判も称賛もされずに置かれます。

妻のローラは、対照的に何でも人に見せます。どちらが正しいとも言われないのが良い。

終盤、永瀬正敏演じる詩人が現れて短い会話を交わします。この数分のために全編があると言ってよく、忘れがたい。

この作品の良さ

  • 反復によって差異に気づかせる設計
  • 詩が生まれる過程の可視化
  • 夫婦のどちらも肯定する構え
  • 永瀬正敏との終盤の場面

当サイトの評価

4.2/5.0

バス運転手が、毎日ひそかに詩を書く。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.2
映像美4.2
音楽4.3
演技4.2
余韻4.5

世間ではどう評価されているか

カンヌ
出品 コンペティション部門
監督
ジム・ジャームッシュ
日本公開
2016

数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。

カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品されました。ジム・ジャームッシュ監督の作品です。

大きな出来事が起きない構成のため、評価は観る人の好みによって分かれます。

こんな人におすすめ

  • 静かな映画が好きな人
  • 何かを作り続けている人
  • ジム・ジャームッシュの作風が好きな人

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