ワン・バトル・アフター・アナザーONE BATTLE AFTER ANOTHER
洋画2025年アクション2020年代P・T・アンダーソン

ワン・バトル・アフター・アナザー

重い題材を扱いながら、かなり笑えます。そこがこの映画の特異なところです。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督・脚本・撮影
ポール・トーマス・アンダーソン
音楽
ジョニー・グリーンウッド
出演
レオナルド・ディカプリオ、ショーン・ペン、ベニチオ・デル・トロ、レジーナ・ホール
製作国
アメリカ
上映時間
162分
公開
2025年10月3日(日本)

あらすじ(ネタバレなし)

かつて革命グループの一員だったボブは、いまや酒と大麻に浸り、無気力な日々を送っています。彼が守ってきたのは、一人娘のウィラだけでした。

16年前の因縁を抱えた軍人ロックジョーが、彼らの前に現れます。ウィラが誘拐され、ボブは動かざるを得なくなります。

しかし彼は、合言葉も連絡先も忘れています。かつての仲間を頼ろうにも、記憶が出てきません。

ここが見どころ

合言葉を思い出せない場面

緊急連絡の手順を忘れた男が、電話口で右往左往する一連。緊迫した状況を、そのまま喜劇にしています。

終盤の追跡

起伏のある一本道でのカーチェイス。丘の向こうから車が現れるという単純な仕掛けだけで、極度の緊張を作ります。

ショーン・ペンの姿勢

不自然に胸を張って歩く軍人。この役でアカデミー助演男優賞を受賞しました。

この映画について:元革命家の中年男が、娘を取り戻すために走る。

トマス・ピンチョンの小説を下敷きにしつつ、時代設定を現代に移しています。移民の強制送還や白人至上主義といった、いまの問題が正面から扱われます。

それでいて、主人公は最後まで格好よくありません。「理想を掲げた側も間抜けである」という描き方が、この映画を単純な政治映画から引き離しています。

難点は162分の長さと、前半の展開が急なことです。

この作品の良さ

  • 緊張と笑いの同居
  • 終盤の追跡の演出
  • ショーン・ペンの怪演

当サイトの評価

4.6/5.0

元革命家の中年男が、娘を取り戻すために走る。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.6
映像美4.8
音楽4.8
演技4.9
余韻4.6

世間ではどう評価されているか

アカデミー賞
作品賞 監督賞・脚色賞・助演男優賞も
IMDb
8.2 /10
上映時間
162分

第98回アカデミー賞で作品賞、監督賞、脚色賞、助演男優賞を受賞しました。ポール・トーマス・アンダーソンにとって初の監督賞受賞です。

キネマ旬報ベスト・テンの2025年外国映画第1位にも選ばれています。

こんな人におすすめ

  • 近年の話題作を押さえたい人
  • P・T・アンダーソン作品を追いたい人
  • 長尺でも平気な人

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