オールド・オーク(2024年・洋画)のイメージ
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オールド・オーク

4.4/5当サイトの評価(5点満点)

最後まで一貫した人の、最後の作品です。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督
ケン・ローチ
脚本
ポール・ラヴァティ
出演
デイヴ・ターナー、エブラ・マリ
製作国
イギリス・フランス・ベルギー
日本公開
2024年
備考
ケン・ローチの引退作とされる

あらすじ(ネタバレなし)

イングランド北東部の元炭鉱町。産業が消え、住民は貧しく、希望も乏しい場所です。TJが営むパブ「オールド・オーク」だけが、辛うじて残っています。

そこへ、シリアからの難民の家族が移住してきます。住民の一部は露骨に反発しました。自分たちが見捨てられているのに、なぜ、と。

TJは、難民の女性ヤラと関わるうち、閉鎖されていたパブの奥の部屋を使うことを思いつきます。かつて炭鉱労働者たちが共に食事をした場所でした。

ここが見どころ

分断の描き方

排斥する側を単純な悪人にしません。彼らもまた見捨てられていることが、丁寧に描かれます。

共に食べるという主題

「共に食べるとき、人は結束する」という言葉が軸になります。炭鉱時代の記憶と、現在の難民支援がここでつながります。

職業俳優でない出演者

ケン・ローチの手法通り、実際にその土地で暮らす人々が多く出演しています。

この映画について:廃れた炭鉱町に、シリアからの難民がやってくる。

ケン・ローチは60年近く、労働者の側から映画を撮り続けてきました。本作はその最後に置かれた作品です。

難民の受け入れをめぐる分断を扱いながら、反対する住民を切り捨てません。彼らの怒りにも理由があることを描いたうえで、それでも共に食べようと提案します。

楽観的すぎるという批判はあり得ます。現実の分断は、食事を共にした程度では解けません。作品自体もそのことを分かっています。

それでも、この着地は誠実だと思いました。絶望を描いて終わることもできたのに、そうしなかった。長く撮り続けた人の結論として受け止めます。

この作品の良さ

  • 排斥する側も切り捨てない描き方
  • 共に食べるという具体的な提案
  • 土地の人々を起用した手法
  • 引退作としての一貫性

当サイトの評価

4.4/5.0

廃れた炭鉱町に、シリアからの難民がやってくる。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.5
映像美4.1
音楽3.9
演技4.5
余韻4.6

世間ではどう評価されているか

監督
ケン・ローチ (引退作)
製作国
イギリス ほか
日本公開
2024

数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。

ケン・ローチ監督が引退作と位置づけた作品で、カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品されました。

結末が楽観的すぎるという指摘もあります。

こんな人におすすめ

  • ケン・ローチの作品を観てきた人
  • 移民や難民の問題に関心がある人
  • 社会派ドラマが好きな人

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