

007 ノー・タイム・トゥ・ダイ
007という長寿シリーズで、ここまで踏み込んだ終わり方をするとは思っていませんでした。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督
- キャリー・ジョージ・フクナガ
- 出演
- ダニエル・クレイグ、レア・セドゥ、ラミ・マレック、アナ・デ・アルマス、レイフ・ファインズ
- 上映時間
- 163分
- 製作国
- イギリス・アメリカ
- 公開
- 2021年
あらすじ(ネタバレなし)
現役を退いたジェームズ・ボンドは、ジャマイカで静かに暮らしていました。かつての恋人マドレーヌとは、ある出来事をきっかけに別れています。
そこへ旧友のCIA工作員フィリックスが現れ、協力を求めます。誘拐された科学者と、開発された生物兵器をめぐる事件でした。
調査を進めるうち、ボンドはサフィンという男の存在にたどり着きます。彼の狙いは、マドレーヌの過去とも深く結びついていました。
ここが見どころ
冒頭のイタリア
マテーラの石畳を舞台にした追跡と銃撃。シリーズ屈指のオープニングで、ここだけでも観る価値があります。
アナ・デ・アルマスの数分
キューバでの場面にしか登場しませんが、圧倒的な印象を残します。短い出番で全部持っていく好例です。
結末の選択
詳しくは書きませんが、60年続いたシリーズが選ばなかった選択をしています。この一点で本作は記憶されるでしょう。
この映画について:ダニエル・クレイグ版ボンドの、最後の任務。
ダニエル・クレイグ版は、『カジノ・ロワイヤル』から一貫してボンドを傷つく人間として描いてきました。本作はその総決算で、5作を通して観たときに初めて完成する構造になっています。
163分という長さは、正直やや冗長です。とくに中盤、サフィンの目的が明かされるまでの流れが緩い。敵役の造形も、動機がやや薄い。
それでも終盤の判断は評価したい。シリーズの定型を守れば無難に終われたところを、あえて取り返しのつかない選択をした。賛否が分かれるのは当然ですが、意味のある賭けだったと思います。
シリーズを追ってきた人向けの作品です。単体で観ると、感情的な決着の重みが伝わりません。
この作品の良さ
- 冒頭のマテーラでのアクション
- アナ・デ・アルマスの短い出番の強度
- シリーズの定型を破った結末
- 5作を通した人物像の完成
当サイトの評価
ダニエル・クレイグ版ボンドの、最後の任務。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.0 |
| 映像美 | 4.5 |
| 音楽 | 4.4 |
| 演技 | 4.3 |
| 余韻 | 4.4 |
世間ではどう評価されているか
- 上映時間
- 163 分
- シリーズ
- 第25作 クレイグ版は5作目
- 公開
- 2021 年
数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。
007シリーズ第25作で、ダニエル・クレイグがボンドを演じた5作目・最終作にあたります。
シリーズの定型から外れた結末について、公開時から賛否が分かれています。当サイトでは『カジノ・ロワイヤル』『スカイフォール』も収録しています。
こんな人におすすめ
- ダニエル・クレイグ版を追ってきた人
- 『カジノ・ロワイヤル』『スカイフォール』を観た人
- 長尺のアクションに耐えられる人
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