2001年宇宙の旅
台詞は極端に少なく、物語の説明はほぼない。1968年の作品なのに、宇宙船の見え方はいまも古びていない。観る人を選ぶが、選ばれると一生残る。
以降のゾンビ作品はすべて、この映画の子どもです。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
ペンシルベニアの田舎の墓地。バーバラは兄と父の墓参りに来ていました。そこへ、ふらつく男が現れて襲いかかります。
兄を失った彼女は、近くの一軒家に逃げ込みます。そこには、同じように逃げてきたベンという男がいました。
地下室には別の一団が隠れています。外では、死者が次々と歩き出しています。ラジオとテレビは、断片的な情報しか伝えません。
頭を破壊すれば止まる、噛まれると感染する、群れで襲う。現在まで使われるゾンビの規則は、ほぼこの作品が定めました。
1968年に、黒人俳優が英雄役を務めています。制作側は意図的ではないと述べていますが、結末の意味は避けられません。
ニュース写真のような静止画で終わります。公民権運動の時代の空気と直結した幕切れです。
12万ドル程度の予算で作られました。モノクロなのは、予算がなかったからです。結果としてニュース映像のような質感が生まれています。
作中に「ゾンビ」という語は出てきません。ロメロはブードゥーの伝承ではなく、吸血鬼小説から発想したと語っています。
難点は、演技と録音に粗さがあることと、いまの目には展開が古典的すぎることです。
現代のゾンビは、この一本から始まった。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.1 |
| 映像美 | 4.3 |
| 音楽 | 4.0 |
| 演技 | 4.0 |
| 余韻 | 4.4 |
約12万ドルという低予算の自主製作でありながら、現在に至るゾンビ映画のほぼすべての規則を作った作品です。
著作権表記の不備により、長くパブリックドメインとして流通してきた経緯もあります。
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