ゴッドファーザー
「映画史上の最高傑作」と呼ばれ続ける一本。派手な銃撃戦を期待すると肩透かしを食うが、その代わりに一人の人間が変わっていく過程を、これ以上ないほど冷静に見せてくれる。
編集の技法として、いまも参照され続けている作品です。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
イングランドの田舎。建築修復士のジョンと妻ローラは、庭の池で幼い娘を亡くします。娘は赤いコートを着ていました。
数か月後、二人は仕事のため冬のヴェネツィアに滞在しています。人けのない運河の街で、ローラは盲目の霊媒だという姉妹と出会います。
「娘さんがそばにいる」と告げられ、ローラは救われます。しかしジョンは信じません。そんな彼の視界の端に、赤いコートの小さな影がよぎるようになります。
時間の前後が入り混じり、色や形の連想でカットがつながれます。この編集技法は以降の映画に大きな影響を与えました。
観光地としてではなく、水と霧と朽ちた石の街として撮られています。
赤い影を追って路地を進む終盤。結末は一度観たら忘れられません。
この映画が扱っているのは、「喪失を受け入れられない人が、どんな形でも希望にすがってしまう」ということです。超常現象は装置にすぎません。
夫婦の親密な場面と、着替えの場面を交互に編集する一連も有名です。時間の扱いが全編で徹底しています。
難点は、断片的すぎて初見では筋を掴みにくいことです。
冬のヴェネツィア。赤いコートの後ろ姿を追いかける。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.2 |
| 映像美 | 4.7 |
| 音楽 | 4.4 |
| 演技 | 4.5 |
| 余韻 | 4.7 |
数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。
英国映画協会などによる歴代英国映画の選出で、繰り返し上位に挙げられている作品です。
原作は『レベッカ』『鳥』で知られるダフネ・デュ・モーリアの短編です。
各サービスで「赤い影」を検索した結果へ移動します。配信の有無はリンク先でご確認ください(配信状況は頻繁に変わるため、当サイトでは配信中かどうかの判定はしていません)。