THE EXORCIST
洋画1973年ホラー1970年代アメリカ

エクソシスト

有名な場面ばかりが流通していますが、本編は前半が非常に地味です。そこが効いています。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督
ウィリアム・フリードキン
原作・脚本
ウィリアム・ピーター・ブラッティ
出演
エレン・バースティン、リンダ・ブレア、ジェイソン・ミラー、マックス・フォン・シドー
上映時間
122分
日本公開
1974年7月

あらすじ(ネタバレなし)

女優クリスの娘リーガンに、原因不明の異変が起こります。奇妙な物音、人格の変化、そして身体の異常。医師たちは検査を重ねますが、原因を突き止められません。

医学的な説明がすべて尽きたとき、教会に悪魔祓いが依頼されます。母を亡くしたばかりで信仰に揺らぐ神父カラスと、経験を積んだ老神父メリンが、その儀式に臨みます。

ここが見どころ

前半の医療描写

延々と続く検査の場面。あらゆる科学的説明を先に潰しておくことで、後半の超常現象に説得力を持たせています。

神父の信仰の揺らぎ

カラスは悪魔を信じていません。信じていない人間が儀式に臨むという設定が、この作品の芯です。

この映画について:怖がらせる前に、1時間かけて信じさせる。

ホラー映画としての手つきが非常に真面目です。前半1時間は、ほとんど医療ドラマと家族の話。そこを丁寧にやるから、後半が効く。

音の設計も重要で、低い唸り、階上の物音、そして無音。視覚より聴覚で不安を作っています。

難点は、有名になりすぎた場面が先に知られていることです。また描写は強く、宗教的な文脈を知らないと分かりにくい部分もあります。

この作品の良さ

  • 前半で科学的説明を潰しておく構成
  • 信仰を失った神父という設定
  • 音の設計

当サイトの評価

4.5/5.0

怖がらせる前に、1時間かけて信じさせる。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.4
映像美4.7
音楽4.5
演技4.8
余韻4.7

世間ではどう評価されているか

米アカデミー賞
2冠 脚色賞・録音賞
IMDb
8.1 /10
記録
ホラーで作品賞にノミネート

ホラー映画として初めてアカデミー作品賞にノミネートされました。公開時には社会現象となり、以降のホラー映画の作られ方を変えた作品です。

こんな人におすすめ

  • ホラーの古典を押さえたい人
  • 真面目に作られた恐怖が観たい人
  • 強い描写に耐えられる人

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