

ミステリと言う勿れ
ミステリとして観るか、対話劇として観るかで評価が変わります。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督
- 松山博昭
- 原作
- 田村由美『ミステリと言う勿れ』
- 出演
- 菅田将暉、松下洸平、原菜乃華、町田啓太
- 製作国
- 日本
- 公開
- 2023年
- 興行収入
- 48.0億円
あらすじ(ネタバレなし)
天然パーマの大学生・久能整は、聞かれてもいないことを延々と喋り続ける人物です。しかしその観察力は、周囲の人間の隠し事を次々と暴いてしまいます。
彼は広島の名家・狩集家に呼ばれます。当主が亡くなり、四人の親族が遺産相続の権利を争っていました。
相続には奇妙な条件がついていました。しかも過去には、この家で複数の不審死が起きています。整が滞在する間にも、事件は続けて起こります。
ここが見どころ
整の長台詞
この作品の本体は推理ではなく、整が語る価値観です。常識とされていることを一つずつ疑っていく喋りが、シリーズの人気の中心になっています。
菅田将暉の話術
膨大な量の台詞を、抑揚を抑えたまま喋り続けます。聞かせる技術が要求される役で、この配役の成功が作品を支えています。
旧家という舞台
広島の名家、封建的な家族構造、蔵。ミステリの定型的な舞台が、丁寧に用意されています。
この映画について:喋り続ける大学生が、遺産相続の謎を解く。
純粋なミステリとして観ると、仕掛けは複雑な割に驚きが少ない。相続の条件や過去の因縁が、説明的に語られる場面が多いのが弱点です。
本作の価値は、整という人物が語る内容にあります。家族のあり方、被害者への視線、当たり前とされてきたこと。この作品が支持されるのは、そこに需要があるからでしょう。
一方で、その語りが説教に聞こえる瞬間もあります。正しいことを言っているぶん、反論の余地がない構造になっている。ここは好みが分かれます。
ドラマ版を観ていなくても筋は追えますが、整という人物の面白さは前提として提示されるため、観ておいたほうが入りやすい。
この作品の良さ
- 整の語る価値観という本体
- 菅田将暉の話術
- 旧家という定型的な舞台の丁寧さ
- ミステリと対話劇の同居
当サイトの評価
喋り続ける大学生が、遺産相続の謎を解く。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 3.6 |
| 映像美 | 3.7 |
| 音楽 | 3.6 |
| 演技 | 3.8 |
| 余韻 | 3.5 |
世間ではどう評価されているか
- 興行収入
- 48.0 億円
- 原作
- 田村由美 の漫画
- 公開
- 2023 年
数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。
フジテレビ系ドラマ『ミステリと言う勿れ』の劇場版です。興行収入48.0億円。
推理よりも主人公の語りに力点を置いた構成が、シリーズの特徴になっています。
こんな人におすすめ
- ドラマ版を観ていた人
- 対話劇としてのミステリが好きな人
- 菅田将暉の演技を観たい人
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