市子ICHIKO
市子
時系列を遡る構成なので、最初は分かりにくいかもしれません。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督・脚本
- 戸田彬弘
- 出演
- 杉咲花、若葉竜也、森永悠希、中村ゆり
- 上映時間
- 117分
- 公開
- 2023年12月
あらすじ(ネタバレなし)
長谷川義则は、三年同棲した恋人の市子にプロポーズします。翌朝、彼女は姿を消していました。
警察が訪ねてきます。「川辺市子という人物について聞きたい」。そして、彼女がその名前の人間ではない可能性が示されます。
義则は、彼女の過去を知る人々を訪ね歩きます。中学の同級生、教師、かつての知人。証言をたどるほど、市子という人物の輪郭は変わっていきます。
ここが見どころ
杉咲花の演技
中学生から二十代までを演じ分けます。同じ人物とは思えない表情の変化があります。
無戸籍という主題
住民票も保険証も持てない状態。制度の外にいる人がどう生きるかが、具体的に描かれます。
遡る構成
現在から過去へと時間が戻っていきます。理由が最後に分かる形です。
この映画について:プロポーズの翌日、彼女は消えた。戸籍もなかった。
この映画は、市子を被害者としても加害者としても固定しません。証言によって像が変わり続けることそのものが構造になっています。
無戸籍という問題は、日本で実際に存在します。制度の説明を最小限にしつつ、その不自由さを行動で示す書き方が優れています。
難点は、時系列が入り組んでおり初見では混乱すること。また、後味は良くありません。
この作品の良さ
- 杉咲花の演技
- 無戸籍という主題の扱い
- 像が固定されない構造
当サイトの評価
4.2/5.0
プロポーズの翌日、彼女は消えた。戸籍もなかった。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.3 |
| 映像美 | 4.1 |
| 音楽 | 3.9 |
| 演技 | 4.9 |
| 余韻 | 4.5 |
世間ではどう評価されているか
- 受賞
- 各映画賞 主演女優賞ほか
- 原作
- 舞台作品 劇団チーズtheater
- IMDb
- 7.0 /10
杉咲花は本作でいくつかの主演女優賞を受賞しました。
監督自身が主宰する劇団の舞台作品を映画化したものです。
こんな人におすすめ
- 構成の仕掛けが好きな人
- 社会制度の問題に関心がある人
- 杉咲花の演技を観たい人
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