マイ・ブロークン・マリコ(2022年・邦画)のイメージ

マイ・ブロークン・マリコ

4.0/5当サイトの評価(5点満点)

85分。短いですが、必要なことは全部入っています。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督・共同脚本
タナダユキ
原作
平庫ワカ『マイ・ブロークン・マリコ』
出演
永野芽郁、奈緒、窪田正孝、尾美としのり
上映時間
85分
製作国
日本
公開
2022年

あらすじ(ネタバレなし)

会社員のシイノトモヨは、昼食中のテレビで、親友のマリコが死んだことを知ります。実家の父から虐待を受け続けていた友人でした。

遺骨は、その父の家にあります。トモヨは家に押し入り、骨壺を奪って逃げ出しました。

行き先は、マリコがいつか行きたいと言っていた海辺の町です。遺骨を抱えたまま、彼女は電車に乗ります。

ここが見どころ

永野芽郁の芝居

煙草を吸い、怒鳴り、みっともなく泣きます。これまでの役柄と大きく違う仕事で、作品の推進力になっています。

回想の入れ方

二人の過去が断片的に挟まれます。楽しい思い出と、何もできなかった記憶が同じ重さで置かれる。

85分という尺

余計な説明を入れず、必要な場面だけで構成されています。原作が短いことを活かしています。

この映画について:親友の遺骨を奪って、海へ向かう。

友人を救えなかった人間の話です。「あのとき自分が何かしていれば」という後悔を、結論を出さずに扱っています。

永野芽郁の演技が荒々しく、洗練されていません。ただ、この役にはそれが正しい。整った芝居では嘘になる種類の感情です。

虐待の描写は直接的ではありませんが、示唆は明確です。観るのが辛くなる箇所があります。

終盤の海の場面で、映画は救いのようなものを提示します。安易だと感じる人はいるでしょう。私は、これくらいは許されると思いました。

この作品の良さ

  • 永野芽郁の荒々しい演技
  • 回想を等価に置く編集
  • 85分に絞った構成
  • 後悔に結論を出さない扱い

当サイトの評価

4.0/5.0

親友の遺骨を奪って、海へ向かう。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.0
映像美4.0
音楽4.1
演技4.3
余韻4.1

世間ではどう評価されているか

原作
平庫ワカ の漫画
上映時間
85
公開
2022

数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。

平庫ワカの漫画を原作とする作品です。虐待や自死を扱っており、鑑賞には留意が必要です。

永野芽郁がこれまでと大きく異なる役柄に挑んだ作品として受け止められました。

こんな人におすすめ

  • 友情を描いた作品が好きな人
  • 重い題材に耐えられる人
  • 短い上映時間の作品を探している人

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