オデッセイTHE MARTIAN
洋画2015年SF2010年代リドリー・スコット

オデッセイ

絶望的な状況なのに、観たあと元気が出る珍しい映画です。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督
リドリー・スコット
原作
アンディ・ウィアー
出演
マット・デイモン、ジェシカ・チャステイン、キウェテル・イジョフォー
製作国
アメリカ・イギリス
上映時間
144分
公開
2016年2月(日本)

あらすじ(ネタバレなし)

火星での有人探査中、激しい砂嵐がクルーを襲います。避難の途中で植物学者マーク・ワトニーが行方不明となり、死亡したと判断されて船は火星を離れます。

しかしワトニーは生きていました。基地に戻った彼が確認したのは、次の探査船が来るまで4年、食料は数百日分しかないという事実です。

彼は決めます。「科学でこの状況を切り抜ける」。まずは、居住施設の中でジャガイモを育てることから始めます。

ここが見どころ

作業ログという形式

カメラに向かって記録を残す形で説明が進みます。独りきりの映画で会話を成立させる、うまい解決です。

問題→解決の反復

水を作る、通信を回復する、農地を失う。一つ解決するとまた一つ壊れるという構成で144分を引っ張ります。

ディスコ音楽

船に残された70年代のディスコばかりの音楽。悲惨な状況に軽さを持ち込む装置になっています。

この映画について:火星に一人取り残された。とりあえずジャガイモを育てる。

この作品の姿勢は明快です。絶望している暇があったら計算しろ、という一点で全編が貫かれています。感情的な葛藤の場面がほとんどありません。

科学考証は概ね丁寧ですが、冒頭の砂嵐は火星の大気密度では起こり得ないとされます。原作者自身が認めている脚色です。

難点は、地上側のドラマがやや型どおりなことと、緊張が持続しないことです。

この作品の良さ

  • 問題解決の積み重ね
  • 明るいトーンの維持
  • 作業ログという語りの形式

当サイトの評価

4.2/5.0

火星に一人取り残された。とりあえずジャガイモを育てる。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.3
映像美4.4
音楽4.2
演技4.3
余韻4.0

世間ではどう評価されているか

アカデミー賞
7部門 作品賞ほかノミネート
IMDb
8.0 /10
原作
アンディ・ウィアー 自費出版から書籍化

第88回アカデミー賞で作品賞、主演男優賞を含む7部門にノミネートされました。

原作は著者が自身のウェブサイトで連載していたものが、後に書籍化されベストセラーとなった小説です。

こんな人におすすめ

  • 明るいSFを観たい人
  • 科学的な問題解決が好きな人
  • 元気の出る映画を探している人

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