生きる LIVINGLIVING
洋画2022年ドラマ2020年代黒澤明リメイク

生きる LIVING

オリジナルを観ていなくても大丈夫です。102分と短い。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督
オリヴァー・ハーマナス
脚本
カズオ・イシグロ
原作
黒澤明『生きる』
出演
ビル・ナイ、エイミー・ルー・ウッド、アレックス・シャープ
製作国
イギリス
上映時間
102分
公開
2023年3月(日本)

あらすじ(ネタバレなし)

1953年、ロンドン。市役所の課長ウィリアムズは、何十年も同じ席に座り、書類を右から左へ流すだけの日々を送っています。部下たちは彼を「ゾンビ」と呼びます。

ある日、医師から余命わずかと告げられます。彼は無断欠勤し、海辺の町へ向かいますが、遊び方が分かりません。

偶然会った元部下の若い女性の快活さに触れた彼は、ある決意をします。住民から陳情のあった、小さな児童公園を作ることです。

ここが見どころ

ビル・ナイの抑制

感情をほとんど出さない演技。だからこそ、一度だけ歌う場面が効きます。

英国的な置き換え

原作の泥臭さを、抑制と婉曲に置き換えています。カズオ・イシグロの脚本が、それを可能にしています。

ブランコの場面

原作でも最も有名な一連。形は変えず、雪ではなく夜の光で描き直しています。

この映画について:黒澤明の『生きる』を、1950年代ロンドンに移す。

リメイクとして、原作の構造をほぼそのまま守っています。後半を葬儀の回想にする構成も同じです。

オリジナルの持つ怒りや泥臭さは薄れています。そこを物足りなく感じる人はいるでしょう。ただ、英国の職業倫理の話として置き換えた判断は妥当です。

難点は、原作を知っていると驚きがまったくないことです。

この作品の良さ

  • ビル・ナイの演技
  • 英国的な置き換え
  • 102分という長さ

当サイトの評価

4.1/5.0

黒澤明の『生きる』を、1950年代ロンドンに移す。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.1
映像美4.4
音楽4.3
演技4.8
余韻4.5

世間ではどう評価されているか

アカデミー賞
2部門 主演男優賞・脚色賞ノミネート
IMDb
7.2 /10
原作
黒澤明 『生きる』1952年

第95回アカデミー賞で主演男優賞と脚色賞にノミネートされました。

脚本を担当したカズオ・イシグロは、ノーベル文学賞を受賞した作家です。

こんな人におすすめ

  • 『生きる』を観た人
  • 静かな作品が好きな人
  • リメイクの比較に興味がある人

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