空白INTOLERANCE
空白
誰にも味方しません。観たあと、しばらく残ります。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督・脚本
- 吉田恵輔
- 出演
- 古田新太、松坂桃李、寺島しのぶ、田畑智子
- 上映時間
- 107分
- 公開
- 2021年9月
あらすじ(ネタバレなし)
スーパーで万引きを疑われた女子中学生の花音が、店長に追われて店を飛び出し、車に轢かれて死亡します。
父の充は漁師で、粗暴な人間です。彼は店長を糾弾し、車の運転手を追い詰め、学校とマスコミに詰め寄ります。
店長の青柳は、善良でありたいと願う男です。彼は謝罪を続けますが、周囲からの攻撃は止まりません。そして、誰も花音のことを知りませんでした。
ここが見どころ
古田新太の父
同情できない被害者遺族。「かわいそうな人」として描かないことが、この作品の核心です。
松坂桃李の店長
善意が空回りし、追い詰められていく。正しくあろうとすることの無力さが描かれます。
終盤の絵
娘が描いていたもの。題名の意味が、ここで示されます。
この映画について:万引きを疑われた少女が、逃げて車に轢かれる。
この映画は、誰かを責めることで気が済もうとする心の動きを、あらゆる方向から描きます。報道もSNSも、善意のボランティアも例外ではありません。
吉田恵輔監督は、人間の嫌な部分を書くのが非常にうまい。それでいて、最後にわずかな救いを置きます。
難点は、観ていて苦しい時間が長いことです。娯楽ではありません。
この作品の良さ
- 同情できない遺族という造形
- 全員を加害者として描く構造
- 終盤のわずかな救い
当サイトの評価
4.2/5.0
万引きを疑われた少女が、逃げて車に轢かれる。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.3 |
| 映像美 | 3.9 |
| 音楽 | 3.9 |
| 演技 | 4.8 |
| 余韻 | 4.4 |
世間ではどう評価されているか
- 受賞
- 各映画賞 主演男優賞ほか
- キネマ旬報
- 上位 2021年日本映画
- IMDb
- 7.1 /10
国内の映画賞で高い評価を受け、古田新太は複数の主演男優賞を受賞しました。
こんな人におすすめ
- 重い群像劇が好きな人
- SNSでの断罪に関心がある人
- 苦しい映画でも平気な人
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