子供はわかってあげない(2021年・邦画)のイメージ

子供はわかってあげない

3.9/5当サイトの評価(5点満点)

何も起きないようでいて、ずっと可笑しい作品です。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督
沖田修一
原作
田島列島『子供はわかってあげない』
出演
上白石萌歌、細田佳央太、千葉雄大、豊川悦司
製作国
日本
公開
2021年
ジャンル
青春

あらすじ(ネタバレなし)

水泳部の高校2年生・美波は、同じアニメが好きだという理由で、書道部の門司くんと知り合います。

ある日、彼女は自分に生き別れた実の父がいることを知ります。門司くんの兄が探偵をしていると聞き、二人は父を探し始めました。

夏休み、美波は父のもとを訪ねます。そこで待っていたのは、想像とはずいぶん違う男でした。

ここが見どころ

会話の間

沖田修一らしい、噛み合っているのかいないのか分からない会話が続きます。笑わせにいかないのに可笑しいという独特の温度です。

上白石萌歌

水泳部の身体と、まっすぐな性格。説明的な台詞をほとんど与えられないまま、人物が立ち上がります。

父という存在の扱い

感動的な再会にはなりません。立派でもない大人として描かれ、そこが誠実です。

この映画について:水泳部の女子高生が、会ったことのない父を探す。

青春映画の型としては珍しくありません。父を探す、夏休み、初恋。しかし処理の仕方がまったく型通りではない。

沖田修一の演出は、盛り上げるべき場面であえて盛り上げません。父と再会する場面も、拍子抜けするほど平坦です。その平坦さが、かえって現実味を作っています。

原作は2巻で完結する漫画で、映画はその筋をほぼ追っています。原作のとぼけた会話の呼吸が、よく移植されています。

起伏を求める人には退屈でしょう。雰囲気と会話を楽しむ種類の作品だと割り切ってください。

この作品の良さ

  • 噛み合わない会話の可笑しさ
  • 上白石萌歌の説明に頼らない芝居
  • 父を立派に描かない誠実さ
  • 原作の呼吸の移植

当サイトの評価

3.9/5.0

水泳部の女子高生が、会ったことのない父を探す。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本3.9
映像美4.0
音楽3.9
演技4.0
余韻4.0

世間ではどう評価されているか

原作
田島列島 の漫画
監督
沖田修一
公開
2021

数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。

田島列島の漫画を、『南極料理人』『滝を見にいく』の沖田修一が映画化した作品です。

劇的な盛り上がりを避けた演出が特徴で、原作の会話の呼吸がよく残されています。

こんな人におすすめ

  • 沖田修一の作風が好きな人
  • ゆるい青春映画が観たい人
  • 原作漫画を読んだ人

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