

近畿地方のある場所について
怖がらせ方が現代的な作品です。直接的な描写に頼っていません。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督
- 白石晃士
- 原作
- 背筋『近畿地方のある場所について』
- 出演
- 菅野美穂、赤楚衛二
- 製作国
- 日本
- 公開
- 2025年
- 興行収入
- 15.6億円
あらすじ(ネタバレなし)
オカルト雑誌の編集者・小沢が失踪します。彼の後を追っていたライターは、彼が集めていた資料を整理し始めました。
雑誌記事、投稿、掲示板の書き込み、インタビュー。ばらばらに見えるそれらの資料は、すべて近畿地方のある場所に関連していました。
山、ダム、廃墟。断片をつなげていくと、その場所で何が起きてきたのかが少しずつ形を成していきます。そして、資料を読んでいる者にも影響が及び始めます。
ここが見どころ
断片の提示
物語が順番に語られません。資料の集積として提示され、観客が自分でつなげる。この構造が原作からの最大の持ち味です。
白石晃士の演出
モキュメンタリー・ホラーを長年撮ってきた監督です。作り物であることを忘れさせる手つきに慣れています。
説明しない恐怖
何が起きているのかは最後まで完全には明かされません。分からないまま終わることが、この作品の狙いです。
この映画について:断片的な記事を並べていくうちに、輪郭が見えてくる。
ネット発のホラーには、読者に考察させることを前提とした構造を持つものが増えています。本作の原作もその一つで、映画版はその構造を維持しました。
白石晃士という監督の起用は的確でした。この人はモキュメンタリー形式を長年撮り続けてきており、資料や映像が本物らしく見える技術を持っています。
怖がらせ方は現代的で、大きな音や突然の出現には頼りません。じわじわと居心地が悪くなるタイプの恐怖です。
難点は、映画という形式との相性です。原作は自分のペースで読み返せますが、映画は流れていきます。情報を追いきれないまま終わる可能性があります。
この作品の良さ
- 断片を観客につなげさせる構造
- 白石晃士によるモキュメンタリーの技術
- 説明しないまま終わる潔さ
- 現代的な怖がらせ方
当サイトの評価
断片的な記事を並べていくうちに、輪郭が見えてくる。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 3.7 |
| 映像美 | 3.6 |
| 音楽 | 3.7 |
| 演技 | 3.6 |
| 余韻 | 3.9 |
世間ではどう評価されているか
- 原作
- 背筋 の小説
- 興行収入
- 15.6 億円
- 公開
- 2025 年
数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。
ネット発で話題になった背筋の小説を原作とするホラー映画です。興行収入15.6億円。
資料の断片を提示して観客に組み立てさせる構造が、原作からの持ち味として引き継がれています。
こんな人におすすめ
- 考察系のホラーが好きな人
- モキュメンタリー形式に興味がある人
- 説明されないまま終わる作品に耐えられる人
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