劇場版 鬼滅の刃 無限列車編
興行収入の話ばかりが有名ですが、中身の評価も書きます。前提知識が要る作品なので、その点も先に。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督
- 外崎春雄
- 原作
- 吾峠呼世晴
- 制作
- ufotable
- 音楽
- 梶浦由記、椎名豪
- 声の出演
- 花江夏樹、日野聡、鬼頭明里、下野紘
- 上映時間
- 117分
- 公開
- 2020年10月
あらすじ(ネタバレなし)
鬼を狩る組織「鬼殺隊」の少年・炭治郎は、乗客が次々と行方不明になる無限列車の調査に向かいます。同行するのは、最高位の剣士「炎柱」煉獄杏寿郎でした。
列車内で一同は、鬼の血鬼術によって強制的に眠らされ、それぞれが最も幸福な夢を見せられます。目覚めるためには、夢の中で自ら首を切るしかありません。
ここが見どころ
炎の作画
煉獄の炎の呼吸は、和柄と炎を混ぜた独特のエフェクトで描かれます。3DCGと手描きを継ぎ目なく混ぜる技術が、この作品の見どころのほぼすべてです。
夢の中の家族
炭治郎が見せられる夢は、失った家族が生きている世界です。そこから自力で目を覚ますという選択が、この作品の主人公像を決めています。
煉獄杏寿郎
この映画のためだけに深く描かれる人物で、最後の言葉が作品の主題そのものになります。彼の存在がなければ、ここまでの現象にはなっていません。
この映画について:日本の歴代興行収入1位。作画のためだけでも観る価値がある。
まず前提として、これは単体で完結する映画ではありません。テレビシリーズ26話の直接の続きなので、そこを観ていないと人物も設定も分かりません。ここは正直に言っておくべきところです。
そのうえで、作画とエフェクトの水準は本当に高い。特に終盤の戦闘は、カメラが立体的に動きながら手描きの質感を保っており、日本のアニメーションの現在地として観る価値があります。
物語としては、構成がやや単調です。夢の話と戦闘の二部構成で、間の緩急が少ない。また、感情を台詞で説明する場面が多く、そこは好みが分かれます。数字ほどの完成度かと言われると、そこまでではないというのが正直なところです。
この作品の良さ
- 戦闘場面の作画とエフェクトの水準
- 煉獄杏寿郎という人物の造形
- 梶浦由記・椎名豪の劇伴
当サイトの評価
日本の歴代興行収入1位。作画のためだけでも観る価値がある。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.0 |
| 映像美 | 5.0 |
| 音楽 | 4.7 |
| 演技 | 4.3 |
| 余韻 | 4.2 |
世間ではどう評価されているか
- 国内興行収入
- 404.3 億円・歴代1位
- 日本アカデミー賞
- 受賞 最優秀アニメーション作品賞
- IMDb
- 8.2 /10
国内興行収入404.3億円を記録し、19年間1位だった『千と千尋の神隠し』を抜いて日本の歴代興行収入1位となりました。公開初日からの動員記録も次々に更新されています。
コロナ禍で映画館が苦しかった時期のヒットだったこともあり、社会現象として語られました。作品の評価と、この記録的な数字は、ある程度分けて考えたほうがいいと思います。
こんな人におすすめ
- テレビシリーズをすでに観ている人
- アニメーションの作画技術に興味がある人
- 話題作を押さえておきたい人
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