ジャングル・ブック(1967年・洋画)のイメージ
洋画1967年アニメ1960年代アメリカ

ジャングル・ブック

ディズニー本人が関わった最後の長編です。そのせいか、驚くほど肩の力が抜けています。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督
ウォルフガング・ライザーマン
原作
ラドヤード・キップリング
製作
ウォルト・ディズニー
製作国
アメリカ
公開
1967年
特記
ウォルト・ディズニー生前最後の長編

あらすじ(ネタバレなし)

ジャングルで発見された人間の赤ん坊モーグリは、狼の群れに育てられました。しかし人食い虎シア・カーンが戻ってきたことで、彼の身に危険が迫ります。

黒豹バギーラは、モーグリを人間の村へ返すことを決めます。しかし当のモーグリは、ジャングルを離れたくありません。

道中で出会ったのが、のんきな熊のバルーでした。「必要最低限のもので生きればいい」と歌う彼と過ごすうち、モーグリはますます村へ行きたくなくなっていきます。

ここが見どころ

楽曲の強さ

「The Bare Necessities」「I Wan'na Be like You」。物語を止めてでも歌を聴かせる構成で、実際その価値があります。ジャズの影響が濃い曲調も特徴です。

声優に合わせた造形

本作では、声を担当する俳優の個性に合わせてキャラクターが設計されました。バルーやキング・ルーイの動きは、演者の話し方から作られています。

肩の力の抜け方

原作の暗さをほぼ捨て、明るい娯楽作に振り切っています。ディズニー本人が「原作は暗すぎる」と読ませなかったという逸話も残っています。

この映画について:ウォルト・ディズニーが生前に手がけた、最後の一本。

物語としては散漫です。モーグリが村へ行くか行かないかで揺れるだけで、明確な目的も、緊張の積み上げもありません。挿話が並んでいるだけと言われれば、その通りです。

それでも本作が愛されるのは、楽曲とキャラクターの魅力に尽きます。とくにバルーは、ディズニーのキャラクターの中でも屈指の人気を持ちます。存在するだけで場が持つという珍しいタイプです。

原作のキップリングは、もっと厳しく寓意的な作品です。それをここまで軽くしたことには批判もありますが、映画としての性格ははっきりしている。

ウォルト・ディズニーは本作の公開前に亡くなりました。彼が直接関わった最後の長編という位置づけもあり、区切りの作品として語られます。

この作品の良さ

  • 「The Bare Necessities」をはじめとする楽曲
  • 声優の個性から作られたキャラクター造形
  • 娯楽作に振り切った潔さ
  • バルーというキャラクターの魅力

当サイトの評価

4.2/5.0

ウォルト・ディズニーが生前に手がけた、最後の一本。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.0
映像美4.3
音楽4.8
演技4.2
余韻4.1

世間ではどう評価されているか

米アカデミー賞
歌曲賞 ノミネート
特記
生前最後 ウォルト・ディズニーが関わった長編
公開
1967

数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。

ウォルト・ディズニーが製作に直接関わった最後の長編アニメーション作品です。彼は本作の公開前、1966年に亡くなりました。

アカデミー賞では「The Bare Necessities」が歌曲賞にノミネートされています。

こんな人におすすめ

  • 楽曲重視でアニメーションを観る人
  • 肩の力を抜いて観たい人
  • ディズニー史の区切りを押さえたい人

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