

ジャングル・ブック
ディズニー本人が関わった最後の長編です。そのせいか、驚くほど肩の力が抜けています。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督
- ウォルフガング・ライザーマン
- 原作
- ラドヤード・キップリング
- 製作
- ウォルト・ディズニー
- 製作国
- アメリカ
- 公開
- 1967年
- 特記
- ウォルト・ディズニー生前最後の長編
あらすじ(ネタバレなし)
ジャングルで発見された人間の赤ん坊モーグリは、狼の群れに育てられました。しかし人食い虎シア・カーンが戻ってきたことで、彼の身に危険が迫ります。
黒豹バギーラは、モーグリを人間の村へ返すことを決めます。しかし当のモーグリは、ジャングルを離れたくありません。
道中で出会ったのが、のんきな熊のバルーでした。「必要最低限のもので生きればいい」と歌う彼と過ごすうち、モーグリはますます村へ行きたくなくなっていきます。
ここが見どころ
楽曲の強さ
「The Bare Necessities」「I Wan'na Be like You」。物語を止めてでも歌を聴かせる構成で、実際その価値があります。ジャズの影響が濃い曲調も特徴です。
声優に合わせた造形
本作では、声を担当する俳優の個性に合わせてキャラクターが設計されました。バルーやキング・ルーイの動きは、演者の話し方から作られています。
肩の力の抜け方
原作の暗さをほぼ捨て、明るい娯楽作に振り切っています。ディズニー本人が「原作は暗すぎる」と読ませなかったという逸話も残っています。
この映画について:ウォルト・ディズニーが生前に手がけた、最後の一本。
物語としては散漫です。モーグリが村へ行くか行かないかで揺れるだけで、明確な目的も、緊張の積み上げもありません。挿話が並んでいるだけと言われれば、その通りです。
それでも本作が愛されるのは、楽曲とキャラクターの魅力に尽きます。とくにバルーは、ディズニーのキャラクターの中でも屈指の人気を持ちます。存在するだけで場が持つという珍しいタイプです。
原作のキップリングは、もっと厳しく寓意的な作品です。それをここまで軽くしたことには批判もありますが、映画としての性格ははっきりしている。
ウォルト・ディズニーは本作の公開前に亡くなりました。彼が直接関わった最後の長編という位置づけもあり、区切りの作品として語られます。
この作品の良さ
- 「The Bare Necessities」をはじめとする楽曲
- 声優の個性から作られたキャラクター造形
- 娯楽作に振り切った潔さ
- バルーというキャラクターの魅力
当サイトの評価
ウォルト・ディズニーが生前に手がけた、最後の一本。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.0 |
| 映像美 | 4.3 |
| 音楽 | 4.8 |
| 演技 | 4.2 |
| 余韻 | 4.1 |
世間ではどう評価されているか
- 米アカデミー賞
- 歌曲賞 ノミネート
- 特記
- 生前最後 ウォルト・ディズニーが関わった長編
- 公開
- 1967 年
数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。
ウォルト・ディズニーが製作に直接関わった最後の長編アニメーション作品です。彼は本作の公開前、1966年に亡くなりました。
アカデミー賞では「The Bare Necessities」が歌曲賞にノミネートされています。
こんな人におすすめ
- 楽曲重視でアニメーションを観る人
- 肩の力を抜いて観たい人
- ディズニー史の区切りを押さえたい人
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