

ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ
商業的には失敗作ですが、やろうとしたことは理解できます。両方書きます。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督・共同脚本
- トッド・フィリップス
- 出演
- ホアキン・フェニックス、レディー・ガガ
- 上映時間
- 138分
- 製作国
- アメリカ
- 公開
- 2024年
- 形式
- ミュージカル
あらすじ(ネタバレなし)
前作の事件から2年。アーサー・フレックはアーカム州立病院に収監され、裁判を待っていました。彼を「ジョーカー」として崇拝する人々は増え続けています。
音楽療法のクラスで、彼はリー・クインゼルという女性と出会います。彼女はアーサーに強く惹かれ、そして彼の中の「ジョーカー」を求めていました。
裁判が始まり、世間の注目が集まります。アーサーは、自分が何者であるかを問われ続けることになります。
ここが見どころ
ミュージカル形式
アーサーの空想として、突然歌と踊りが挿入されます。前作の現実的な語り口を、意図的に壊す形式です。
レディー・ガガの起用
歌唱力を持つ俳優を、あえて抑えた歌い方で使っています。この配役自体が仕掛けの一部です。
期待への反抗
前作を「悪のカリスマ誕生譚」として受け取った観客に対し、本作はそれを否定します。この姿勢が最大の争点です。
この映画について:前作の熱狂を、正面から否定しにきた続編。
前作『ジョーカー』は、社会に見捨てられた男が暴力に至る話でした。しかし公開後、主人公をカリスマとして崇拝する受け取り方が広がりました。本作はそこに応答しています。
作り手の答えは明確です。「彼は英雄ではない、ただの弱い男だ」。この主張を、観客の期待を裏切る形で突きつけてきます。誠実ではあります。
問題は、それが映画として面白いかどうかです。ミュージカル場面は冗長で、物語はほとんど進みません。138分のうち、大半が裁判と歌に費やされます。
興行的には大失敗し、批評も厳しいものでした。意図は理解できるが、実行が伴っていないというのが正直な評価です。ホアキン・フェニックスの演技だけは相変わらず見事です。
この作品の良さ
- 前作の受容のされ方への応答という姿勢
- ホアキン・フェニックスの演技
- ミュージカル形式という思い切り
- 英雄化を明確に否定した誠実さ
当サイトの評価
前作の熱狂を、正面から否定しにきた続編。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 2.8 |
| 映像美 | 4.2 |
| 音楽 | 4.0 |
| 演技 | 4.1 |
| 余韻 | 3.2 |
世間ではどう評価されているか
- 上映時間
- 138 分
- 公開
- 2024 年
- 備考
- 興行・評価 ともに前作から大きく低下
数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。
2019年『ジョーカー』の続編で、ミュージカル形式が採用されました。
興行的に大きく失敗し、批評家からも厳しい評価を受けました。一方で、前作の受容のされ方への応答としての意図を評価する声もあります。当サイトでは『ジョーカー』も収録しています。
こんな人におすすめ
- 前作『ジョーカー』を観た人
- 作り手の意図を含めて考えたい人
- 評価の低い作品を自分で判断したい人
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