ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命(2016年・洋画)のイメージ
洋画2016年ドラマアメリカ

ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命

4.0/5当サイトの評価(5点満点)

伝記映画の形をしていますが、実質はほぼホラーです。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督
パブロ・ラライン
出演
ナタリー・ポートマン、ピーター・サースガード、ビリー・クラダップ、ジョン・ハート
製作国
アメリカ・チリ・フランス
日本公開
2017年
受賞
米アカデミー賞 主演女優賞ノミネート
題材
1963年のケネディ大統領暗殺直後

あらすじ(ネタバレなし)

1963年11月、ダラス。ジャクリーン・ケネディの目の前で、夫である大統領が銃撃されます。血に染まった服のまま、彼女はワシントンへ戻りました。

数日のうちに、彼女は決断を迫られます。葬儀の形式、埋葬の場所、そして夫の記憶をどう残すか。

暗殺から1週間後、彼女は一人の記者を自宅に招きます。何を語り、何を語らないか。その取材の場面が、物語の枠になっています。

ここが見どころ

ナタリー・ポートマン

話し方から所作まで徹底して寄せています。本人に似せることと、内側を演じることを両立させた仕事です。

音楽

ミカ・レヴィによる不協和音が全編に流れます。伝記映画とは思えない不穏さを作っています。

取材という枠

記者に語る場面が挟まれます。「これは書かないで」と何度も遮ることで、彼女が記憶を作っていることが示されます。

この映画について:夫が撃たれた直後の数日間だけを描く。

歴史的な事件を扱いながら、政治の話はほとんど出てきません。描かれるのは、目の前で夫を失った人物の数日間です。

音楽が異様です。伝記映画の作法から完全に外れており、不穏な弦の音が終始鳴っています。この選択が作品の性格を決めました。

同時に本作は、伝説がどう作られるかの話でもあります。彼女は悲しみの中で、夫の記憶をどう残すかを計算している。その二面性が主題です。

ナタリー・ポートマンの演技は圧巻ですが、観ていて楽な作品ではありません。ほぼ全編、混乱と恐怖の中に置かれます。

この作品の良さ

  • ナタリー・ポートマンの演技
  • ミカ・レヴィによる不穏な音楽
  • 取材という枠を使った構成
  • 伝説が作られる過程という主題

当サイトの評価

4.0/5.0

夫が撃たれた直後の数日間だけを描く。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.0
映像美4.4
音楽4.4
演技4.7
余韻4.1

世間ではどう評価されているか

米アカデミー賞
ノミネート 主演女優賞ほか
題材
1963 年の暗殺直後
日本公開
2017

数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。

ケネディ大統領暗殺直後の数日間を描いた作品で、ナタリー・ポートマンがアカデミー賞主演女優賞にノミネートされました。

伝記映画としては異例の不穏な音楽と構成が特徴です。

こんな人におすすめ

  • 伝記映画の定型に飽きた人
  • ナタリー・ポートマンの演技を観たい人
  • アメリカ現代史に関心がある人

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