

犬ヶ島
映像は文句なしですが、日本の描き方には議論があります。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督・脚本
- ウェス・アンダーソン
- 形式
- ストップモーション・アニメーション
- 声の出演
- 野村訓市、ブライアン・クランストン、エドワード・ノートン、夏木マリ
- 製作国
- アメリカ・ドイツ
- 日本公開
- 2018年
- 受賞
- ベルリン国際映画祭 監督賞
あらすじ(ネタバレなし)
近未来の日本、メガ崎市。犬インフルエンザの流行を理由に、市長は全ての犬をゴミの島へ隔離すると決定します。
最初に送られたのは、市長の遠縁である少年アタリの護衛犬スポッツでした。少年は小型機を奪い、単身で島へ向かいます。
島で出会った野良犬たちと、彼はスポッツの捜索を始めます。一方、本土では市長の陰謀を暴こうとする動きがありました。
ここが見どころ
ストップモーションの精度
毛の一本ずつが動きます。ウェス・アンダーソンの左右対称の構図が、人形で再現されています。
言語の扱い
犬の言葉は英語、人間の日本語には字幕がつきません。観客を犬の側に置くという設計です。
美術
ゴミの島、太鼓、浮世絵風の背景。日本のイメージが独自に再構成されています。
この映画について:近未来の日本で、犬が島に隔離される。
ストップモーションとしての完成度は極めて高い。構図も色も、この監督の様式が人形で完全に実現されています。
日本語に字幕をつけないという判断は面白い。観客は犬と同じだけしか理解できず、それが立場の共有になります。
一方、日本の描き方には公開時から議論がありました。異国趣味的な記号の寄せ集めだという批判と、アメリカ人留学生が事態を動かす筋への指摘です。この点は記録しておくべきでしょう。
映像作品としては素晴らしく、ベルリン国際映画祭で監督賞を受賞しています。批判も含めて考えながら観る作品だと思います。
この作品の良さ
- ストップモーションの精度
- 日本語に字幕をつけない設計
- 独自に再構成された美術
- 左右対称の構図の徹底
当サイトの評価
近未来の日本で、犬が島に隔離される。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 3.9 |
| 映像美 | 4.6 |
| 音楽 | 4.4 |
| 演技 | 4.0 |
| 余韻 | 4.0 |
世間ではどう評価されているか
- ベルリン
- 監督賞 2018年
- 形式
- ストップモーション
- 日本公開
- 2018 年
数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。
ベルリン国際映画祭で監督賞を受賞しました。
日本の描き方が異国趣味的だという批判が、公開時に寄せられています。当サイトではその点を明記しておきます。
こんな人におすすめ
- ウェス・アンダーソンの作風が好きな人
- ストップモーションに興味がある人
- 議論のある作品を自分で確かめたい人
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