

漁港の肉子ちゃん
コメディとして始まりますが、着地は別のところにあります。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督
- 渡辺歩
- 原作
- 西加奈子『漁港の肉子ちゃん』
- アニメーション制作
- STUDIO4℃
- 声の出演
- 大竹しのぶ、Cocomi、花江夏樹、直木ケンジ
- 製作国
- 日本
- 公開
- 2021年
あらすじ(ネタバレなし)
北の漁港に停泊する船で、肉子ちゃんは焼肉屋で働いています。太っていて、明るくて、そして男を見る目がまったくありません。
娘のキクりんは小学5年生。母とは正反対に冷静で、周囲をよく見ています。母の恥ずかしさに、日々うんざりしていました。
港町での暮らしと、学校での人間関係。ありふれた日常が続く中で、キクりんは母について知らなかったことに気づいていきます。
ここが見どころ
肉子ちゃんの造形
見た目も性格も、まったく美化されていません。大竹しのぶの声があってこそ成立している人物です。
STUDIO4℃の背景
漁港、海、船。光の質にこだわった背景美術が、平凡な町を魅力的にしています。
後半の転換
笑っていた対象への見方が変わる仕掛けがあります。ここは書きません。
この映画について:男に騙され続ける母と、しっかり者の娘。
前半は肉子ちゃんの馬鹿馬鹿しさで進みます。騙され、貢ぎ、それでも懲りない。娘の視線を借りて、観客も一緒に呆れることになります。
しかし後半で構図が変わります。彼女がなぜそうであるのかが示され、笑いの位置が変わる。この転換のために前半があったと分かる作りです。
アニメーションとしての質は高く、特に背景が良い。地方の港町を、寂れたものとしても美しいものとしても描いています。
難点は、小学生の日常パートがやや長いことです。中盤で間延びを感じる人はいるでしょう。
この作品の良さ
- 美化しない母親の造形
- 大竹しのぶの声
- STUDIO4℃による背景美術
- 後半で見方が変わる構成
当サイトの評価
男に騙され続ける母と、しっかり者の娘。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 3.8 |
| 映像美 | 4.1 |
| 音楽 | 3.9 |
| 演技 | 3.9 |
| 余韻 | 4.0 |
世間ではどう評価されているか
- 原作
- 西加奈子 の小説
- 制作
- STUDIO4℃
- 公開
- 2021 年
数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。
西加奈子の小説を原作とし、STUDIO4℃が制作したアニメーション映画です。明石家さんまが企画・プロデュースに関わっています。
母親の造形を美化しない点と、後半での見方の転換が評価されました。
こんな人におすすめ
- 親子の話が好きな人
- 背景美術が良いアニメを観たい人
- 西加奈子の小説が好きな人
配信を探す
各サービスで「漁港の肉子ちゃん」を検索した結果へ移動します。配信の有無はリンク先でご確認ください(配信状況は頻繁に変わるため、当サイトでは配信中かどうかの判定はしていません)。

