映画ドラえもん のび太の新恐竜(2020年・邦画)のイメージ
邦画2020年アニメ2020年代日本

映画ドラえもん のび太の新恐竜

1作目『のび太の恐竜』とは別の話です。ただし、意識的に対になるよう作られています。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督
今井一暁
脚本
川村元気
原作
藤子・F・不二雄
主題歌
Mr.Children
製作国
日本
公開
2020年

あらすじ(ネタバレなし)

化石発掘体験に出かけたのび太は、恐竜の卵の化石を見つけます。タイムふろしきで復元すると、双子の恐竜が生まれました。キューとミューと名づけられます。

しかし二人は、図鑑のどの恐竜にも当てはまりません。とくにキューは、翼があるのにうまく飛べません。のび太は、自分と重ねながら彼に飛び方を教えようとします。

やがて二人を白亜紀へ帰す時が来ます。しかし彼らの居場所は、その時代のどこにも見つかりませんでした。

ここが見どころ

「飛べない」という設定

キューは翼を持ちながら飛べません。のび太が自分を重ねる対象として、これ以上ない設定です。1作目のピー助が「帰す」対象だったのに対し、こちらは「教える」対象になっています。

川村元気の脚本

『君の名は。』などのプロデューサーとして知られる人物が脚本を担当しています。テーマが明快に整理されている一方、説明的だという指摘もあります。

1作目との対比

同じ恐竜ものでありながら、別れの扱いが異なります。1980年版が喪失の話だったのに対し、本作は自立の話です。

この映画について:1980年の1作目を、40年後に別の形でやり直す。

40周年記念作として、1作目と同じ題材を選んだのは挑戦的でした。比較されることが前提の企画で、実際に比較すると1作目の構成の強さが際立ちます。

本作の良さは、のび太自身の話にしたことです。できないことを抱えた子どもが、できない子どもに教える。この二重構造がきちんと機能しています。

一方で、主題を台詞で説明しすぎる傾向があります。「みんなと同じじゃなくていい」という趣旨が繰り返し言語化され、そのぶん余韻が減っています。

映像は現行シリーズの水準で安定しており、飛行の場面は気持ちよく作られています。子どもと一緒に観る作品としては十分に機能します。

この作品の良さ

  • 「飛べない恐竜」という設定とのび太の重なり
  • 喪失でなく自立を主題にした1作目との差別化
  • 飛行場面の気持ちよさ
  • 40周年記念作としての企画の挑戦

当サイトの評価

3.8/5.0

1980年の1作目を、40年後に別の形でやり直す。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本3.8
映像美4.0
音楽4.0
演技3.7
余韻4.0

世間ではどう評価されているか

位置づけ
40 周年記念作
脚本
川村元気
公開
2020

数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。

映画ドラえもんシリーズ40作目の記念作品です。1980年の『のび太の恐竜』のリメイクではなく、完全新作として作られました。

脚本は『君の名は。』などのプロデューサーとして知られる川村元気が担当しています。当サイトでは1作目も収録しています。

こんな人におすすめ

  • 1作目『のび太の恐竜』を観た人
  • 子どもと一緒に観る作品を探している人
  • 自立をテーマにした話が好きな人

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