

映画 えんとつ町のプペル
作品の外側の話題が大きくなりすぎた作品ですが、映像そのものは見応えがあります。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督
- 廣田裕介
- 原作・脚本
- 西野亮廣
- アニメーション制作
- STUDIO4℃
- 声の出演
- 窪田正孝、芦田愛菜、立川志の輔
- 製作国
- 日本
- 公開
- 2020年
あらすじ(ネタバレなし)
四方を崖に囲まれた「えんとつ町」は、絶えず煙に覆われ、住民は空を見たことがありません。星の存在を口にすることは禁じられていました。
煙突掃除の少年ルビッチは、星の存在を信じていた父を亡くしています。周囲からは変わり者として扱われていました。
ハロウィンの夜、ゴミから生まれた「プペル」と名乗る存在が現れます。誰からも忌み嫌われる彼と、ルビッチは友達になります。そして二人は、煙の上に何があるのかを確かめようとします。
ここが見どころ
STUDIO4℃の美術
町の造形、煙の質感、光の差し込み方。絵本の絵をアニメーションに起こす作業として、非常に高い水準にあります。
町の構造
煙で外が見えない、という設定が社会の閉塞そのものの比喩になっています。設定と主題の対応は明快です。
終盤の上昇
煙を突き抜ける場面の映像は、この作品の最大の見せ場です。劇場のスクリーンで効果を発揮します。
この映画について:煙に覆われて空が見えない町の、ゴミ人間と少年。
映像面の達成は本物です。STUDIO4℃の仕事として、質感の作り込みは相当なものがあります。絵として観る価値は間違いなくある。
一方で、物語は寓話としてかなり直接的です。「夢を信じろ」「疑う周囲は間違っている」という構図が繰り返し明示され、観客が自分で受け取る余地が少ない。
また、公開当時は宣伝手法をめぐって大きな議論になりました。作品の評価とは分けて考えるべきですが、その騒動が受容に影響したのは事実です。
子ども向けの寓話として観れば機能します。大人が観る場合は、主題の提示の直接さをどう受け取るかで評価が変わるはずです。
この作品の良さ
- STUDIO4℃による美術と質感
- 煙で覆われた町という設定の明快さ
- 終盤の上昇場面の映像
- 劇場で観る価値のある画
当サイトの評価
煙に覆われて空が見えない町の、ゴミ人間と少年。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 3.3 |
| 映像美 | 4.5 |
| 音楽 | 4.2 |
| 演技 | 3.7 |
| 余韻 | 3.6 |
世間ではどう評価されているか
- 原作
- 西野亮廣 の絵本
- 制作
- STUDIO4℃
- 公開
- 2020 年
数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。
西野亮廣の絵本を原作とするアニメーション映画です。制作はSTUDIO4℃。
公開当時は宣伝手法をめぐる議論も大きく、作品の評価と切り離して語られることが少なくありません。
こんな人におすすめ
- 美術・映像を重視する人
- 寓話的な作品が好きな人
- 子どもと一緒に観る人
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