漁港の肉子ちゃん(2021年・邦画)のイメージ

漁港の肉子ちゃん

3.8/5当サイトの評価(5点満点)

コメディとして始まりますが、着地は別のところにあります。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督
渡辺歩
原作
西加奈子『漁港の肉子ちゃん』
アニメーション制作
STUDIO4℃
声の出演
大竹しのぶ、Cocomi、花江夏樹、直木ケンジ
製作国
日本
公開
2021年

あらすじ(ネタバレなし)

北の漁港に停泊する船で、肉子ちゃんは焼肉屋で働いています。太っていて、明るくて、そして男を見る目がまったくありません。

娘のキクりんは小学5年生。母とは正反対に冷静で、周囲をよく見ています。母の恥ずかしさに、日々うんざりしていました。

港町での暮らしと、学校での人間関係。ありふれた日常が続く中で、キクりんは母について知らなかったことに気づいていきます。

ここが見どころ

肉子ちゃんの造形

見た目も性格も、まったく美化されていません。大竹しのぶの声があってこそ成立している人物です。

STUDIO4℃の背景

漁港、海、船。光の質にこだわった背景美術が、平凡な町を魅力的にしています。

後半の転換

笑っていた対象への見方が変わる仕掛けがあります。ここは書きません。

この映画について:男に騙され続ける母と、しっかり者の娘。

前半は肉子ちゃんの馬鹿馬鹿しさで進みます。騙され、貢ぎ、それでも懲りない。娘の視線を借りて、観客も一緒に呆れることになります。

しかし後半で構図が変わります。彼女がなぜそうであるのかが示され、笑いの位置が変わる。この転換のために前半があったと分かる作りです。

アニメーションとしての質は高く、特に背景が良い。地方の港町を、寂れたものとしても美しいものとしても描いています。

難点は、小学生の日常パートがやや長いことです。中盤で間延びを感じる人はいるでしょう。

この作品の良さ

  • 美化しない母親の造形
  • 大竹しのぶの声
  • STUDIO4℃による背景美術
  • 後半で見方が変わる構成

当サイトの評価

3.8/5.0

男に騙され続ける母と、しっかり者の娘。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本3.8
映像美4.1
音楽3.9
演技3.9
余韻4.0

世間ではどう評価されているか

原作
西加奈子 の小説
制作
STUDIO4℃
公開
2021

数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。

西加奈子の小説を原作とし、STUDIO4℃が制作したアニメーション映画です。明石家さんまが企画・プロデュースに関わっています。

母親の造形を美化しない点と、後半での見方の転換が評価されました。

こんな人におすすめ

  • 親子の話が好きな人
  • 背景美術が良いアニメを観たい人
  • 西加奈子の小説が好きな人

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