

アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場
戦争映画ですが、戦場はほとんど映りません。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督
- ギャヴィン・フッド
- 出演
- ヘレン・ミレン、アラン・リックマン、アーロン・ポール、バーカッド・アブディ
- 製作国
- イギリス
- 日本公開
- 2016年
- 題材
- 無人機による攻撃
- 上映時間
- 102分
あらすじ(ネタバレなし)
ケニアの首都ナイロビ。イギリス軍は長年追ってきたテロ組織の幹部の居場所を突き止めます。無人機による監視が始まりました。
潜入した現地協力者の小型カメラが、家の中を捉えます。自爆用のベストが用意されていました。作戦は「捕獲」から「攻撃」へ変更されます。
しかし発射直前、標的の家の隣でパンを売る少女が現れました。撃てば彼女は死ぬ。撃たなければ、より多くの人が死ぬかもしれない。判断は各部署を漂流し始めます。
ここが見どころ
責任の押し付け合い
軍、政治家、法務。誰も自分で決めたがらず、判断が上へ上へと送られていく過程が延々と描かれます。
少女という具体
被害の可能性が、名前と顔のある一人に集約されます。統計ではなく個人として示されることで、議論の重さが変わります。
アラン・リックマンの遺作
本作が実写映画としての遺作となりました。最後の台詞が、そのまま作品の結論になっています。
この映画について:ミサイルを撃つかどうかを、会議室で議論し続ける。
戦闘場面はほとんどありません。あるのは、会議室とモニターと電話です。それでも極めて緊張します。
扱われるのは、遠隔で人を殺すことの倫理です。危険を冒さずに攻撃できるようになったとき、判断は誰が負うのか。
責任が組織の中を漂流する過程が生々しい。誰も悪人ではないのに、決定が誰のものでもなくなっていく。この描写が本作の核心です。
答えは出ません。撃った側も撃たれた側も、誰も納得しないまま終わります。それが正しい終わり方でしょう。
この作品の良さ
- 責任が漂流する過程の描写
- 被害を個人に集約した構成
- 戦場を映さずに緊張を作る手法
- アラン・リックマンの最後の台詞
当サイトの評価
ミサイルを撃つかどうかを、会議室で議論し続ける。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.3 |
| 映像美 | 3.8 |
| 音楽 | 3.7 |
| 演技 | 4.4 |
| 余韻 | 4.2 |
世間ではどう評価されているか
- 上映時間
- 102 分
- 題材
- 無人機 による攻撃
- 日本公開
- 2016 年
数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。
無人機による攻撃の是非を、ほぼリアルタイムの進行で描いた作品です。アラン・リックマンの実写映画における遺作となりました。
答えを提示せずに終わる構成が特徴です。
こんな人におすすめ
- 戦争の倫理に関心がある人
- 会議室で進む緊張が好きな人
- 答えの出ない作品に耐えられる人
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