

COLD WAR あの歌、2つの心
短いのに、これだけの時間を描き切ります。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督・共同脚本
- パヴェウ・パヴリコフスキ
- 出演
- ヨアンナ・クーリク、トマシュ・コット
- 上映時間
- 88分
- 製作国
- ポーランド・イギリス・フランス
- 日本公開
- 2019年
- 受賞
- カンヌ国際映画祭 監督賞
あらすじ(ネタバレなし)
1949年のポーランド。音楽家のヴィクトルは、民族音楽を歌える若者を集める仕事をしていました。そこで出会ったのがズーラです。
二人は惹かれ合いますが、楽団は次第に体制の宣伝に利用されていきます。ヴィクトルは西側へ亡命を決意しました。
パリ、ベルリン、ユーゴスラビア。二人は何度も出会い、そのたびにすれ違います。15年にわたる関係が、断片的に描かれていきます。
ここが見どころ
省略の技術
何年も飛ばして次の場面へ移ります。88分で15年を描き切るための徹底した省略です。
モノクロと画面比
ほぼ正方形の画面で、モノクロで撮られています。人物の上に空白が多く取られる構図が独特です。
同じ曲の変奏
一つの民謡が、民族音楽、ジャズ、シャンソンと形を変えて何度も現れます。時代と場所の変化を音で示す設計です。
この映画について:88分。15年にわたる恋愛を、断片だけで見せる。
15年にわたる恋愛を、88分で描いた作品です。説明はほとんどなく、場面と場面のあいだが大きく飛びます。
その省略が効いています。会えなかった時間を描かないことで、再会の重さが増す。
音楽の使い方が素晴らしい。同じ旋律が形を変えて繰り返され、それだけで時代の移り変わりが分かります。
モノクロの画面も美しく、カンヌで監督賞を受賞しました。短いので、まず観てほしい種類の作品です。
この作品の良さ
- 88分で15年を描く省略の技術
- モノクロと正方形に近い画面
- 同じ旋律の変奏による時代の提示
- 説明を排した構成
当サイトの評価
88分。15年にわたる恋愛を、断片だけで見せる。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.2 |
| 映像美 | 4.7 |
| 音楽 | 4.7 |
| 演技 | 4.3 |
| 余韻 | 4.4 |
世間ではどう評価されているか
- カンヌ
- 監督賞 2018年
- 上映時間
- 88 分
- 日本公開
- 2019 年
数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。
カンヌ国際映画祭で監督賞を受賞し、アカデミー賞では監督賞・撮影賞・国際長編映画賞にノミネートされました。
省略の多い構成のため、説明を求める人には不親切な作品です。
こんな人におすすめ
- 静かな恋愛映画が好きな人
- モノクロ映画が好きな人
- 短い作品を探している人
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