CLOSE ENCOUNTERSOF THE THIRD KIND
洋画1977年SF1970年代スピルバーグ

未知との遭遇

『E.T.』の前段にあたる作品です。宇宙人ものの型を大きく変えた一本として紹介します。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督・脚本
スティーヴン・スピルバーグ
出演
リチャード・ドレイファス、フランソワ・トリュフォー、メリンダ・ディロン
音楽
ジョン・ウィリアムズ
上映時間
135分
日本公開
1978年2月

あらすじ(ネタバレなし)

インディアナ州。停電の調査に出た電気技師ロイは、道路の上空で強烈な光に遭遇します。以来、彼は見たこともない山の形が頭から離れなくなり、家庭も仕事も顧みなくなっていきます。

同じころ世界各地で、失われたはずの船や飛行機が現れるという事象が続いていました。各国の科学者たちは、音と光による交信の可能性を探り始めます。

ここが見どころ

5つの音

交信の手段として使われる短い音階。言葉を使わずに意思を通わせるという発想が、そのまま映画のクライマックスになります。

光の使い方

未知の存在を、姿ではなく強烈な光として描きます。眩しさが恐怖でもあり、憧れでもあるという両義性が保たれています。

この映画について:宇宙人が敵ではない、という前提を作った映画。

それまでの宇宙人映画は、ほぼ例外なく侵略ものでした。この作品が「向こうは敵ではないかもしれない」という前提を持ち込み、以降のSFの選択肢を増やしました。

同時に、主人公の描き方はかなり厳しいです。彼は取り憑かれるあまり家族を壊し、それでも進む。感動的な話にしきらないところが後年の作品と違います。

難点は135分という長さと、中盤の政府の調査部分がやや冗長なことです。またクライマックスの多幸感は、いま観ると素朴に映るかもしれません。

この作品の良さ

  • 宇宙人を敵として描かないという転換
  • 音と光による交信の演出
  • 主人公を美化しない描き方

当サイトの評価

4.5/5.0

宇宙人が敵ではない、という前提を作った映画。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.4
映像美4.8
音楽4.9
演技4.4
余韻4.5

世間ではどう評価されているか

米アカデミー賞
受賞 撮影賞
IMDb
7.6 /10
影響
宇宙人像を変えた

第50回アカデミー賞で撮影賞を受賞しました。『E.T.』へとつながるスピルバーグ監督の宇宙観がここで確立されています。特別編など複数の版が存在します。

こんな人におすすめ

  • SFの古典を押さえたい人
  • 『E.T.』が好きだった人
  • 侵略ものではないSFが観たい人

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