未知との遭遇
『E.T.』の前段にあたる作品です。宇宙人ものの型を大きく変えた一本として紹介します。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督・脚本
- スティーヴン・スピルバーグ
- 出演
- リチャード・ドレイファス、フランソワ・トリュフォー、メリンダ・ディロン
- 音楽
- ジョン・ウィリアムズ
- 上映時間
- 135分
- 日本公開
- 1978年2月
あらすじ(ネタバレなし)
インディアナ州。停電の調査に出た電気技師ロイは、道路の上空で強烈な光に遭遇します。以来、彼は見たこともない山の形が頭から離れなくなり、家庭も仕事も顧みなくなっていきます。
同じころ世界各地で、失われたはずの船や飛行機が現れるという事象が続いていました。各国の科学者たちは、音と光による交信の可能性を探り始めます。
ここが見どころ
5つの音
交信の手段として使われる短い音階。言葉を使わずに意思を通わせるという発想が、そのまま映画のクライマックスになります。
光の使い方
未知の存在を、姿ではなく強烈な光として描きます。眩しさが恐怖でもあり、憧れでもあるという両義性が保たれています。
この映画について:宇宙人が敵ではない、という前提を作った映画。
それまでの宇宙人映画は、ほぼ例外なく侵略ものでした。この作品が「向こうは敵ではないかもしれない」という前提を持ち込み、以降のSFの選択肢を増やしました。
同時に、主人公の描き方はかなり厳しいです。彼は取り憑かれるあまり家族を壊し、それでも進む。感動的な話にしきらないところが後年の作品と違います。
難点は135分という長さと、中盤の政府の調査部分がやや冗長なことです。またクライマックスの多幸感は、いま観ると素朴に映るかもしれません。
この作品の良さ
- 宇宙人を敵として描かないという転換
- 音と光による交信の演出
- 主人公を美化しない描き方
当サイトの評価
宇宙人が敵ではない、という前提を作った映画。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.4 |
| 映像美 | 4.8 |
| 音楽 | 4.9 |
| 演技 | 4.4 |
| 余韻 | 4.5 |
世間ではどう評価されているか
- 米アカデミー賞
- 受賞 撮影賞
- IMDb
- 7.6 /10
- 影響
- 大 宇宙人像を変えた
数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。
第50回アカデミー賞で撮影賞を受賞しました。『E.T.』へとつながるスピルバーグ監督の宇宙観がここで確立されています。特別編など複数の版が存在します。
こんな人におすすめ
- SFの古典を押さえたい人
- 『E.T.』が好きだった人
- 侵略ものではないSFが観たい人
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