存在のない子供たち(2019年・洋画)のイメージ
洋画2019年ドラマレバノン

存在のない子供たち

4.4/5当サイトの評価(5点満点)

観るのは辛いのですが、避けるべきではない作品です。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督・共同脚本
ナディーン・ラバキー
出演
ゼイン・アル・ラフィーア、ヨルダノス・シフェラウ、ボルワティフ・トレジャー・バンコレ
製作国
レバノン・フランス
日本公開
2019年
受賞
カンヌ国際映画祭 審査員賞
上映時間
126分

あらすじ(ネタバレなし)

ベイルートのスラム街。12歳のゼインは、出生届を出されておらず、自分の正確な年齢さえ分かりません。学校にも通えず、路上で働いています。

11歳の妹が結婚させられ、その後亡くなったことを知った彼は、家を飛び出します。

遊園地で出会ったエチオピア人の不法滞在者に助けられ、彼女の乳児の世話をすることになります。しかし彼女が拘束され、ゼインは赤ん坊と二人で取り残されました。

ここが見どころ

少年の演技

実際に近い境遇のシリア難民の少年が演じています。演技というより、そこにいることの強さがあります。

赤ん坊との場面

12歳が乳児を抱えて生きようとします。この中盤が最も辛く、最も強い。

裁判という枠

両親を訴えるという設定が枠になっています。荒唐無稽ですが、問いは明確です。

この映画について:12歳の少年が、両親を訴える。「僕を産んだ罪で」。

出生届のない子どもたちを扱った作品です。存在が記録されていないため、教育も医療も受けられません。

出演者の多くが、実際に近い境遇にありました。そのため、演技として見るべきかどうかが曖昧になります。この手法には議論もありますが、力は圧倒的です。

中盤、少年が乳児を連れて生き延びようとする場面が続きます。ここが最も観るのが辛い。

終盤には救いのようなものが用意されています。それが甘いという批判もありますが、この題材でそこまで突き放すのは酷でしょう。

この作品の良さ

  • 実際に近い境遇の出演者の起用
  • 乳児との中盤の場面
  • 裁判という明確な枠
  • 問題の可視化

当サイトの評価

4.4/5.0

12歳の少年が、両親を訴える。「僕を産んだ罪で」。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.4
映像美4.3
音楽4.1
演技4.6
余韻4.6

世間ではどう評価されているか

カンヌ
審査員賞 2018年
上映時間
126
日本公開
2019

数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。

カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞し、アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされました。

実際に近い境遇の人々を起用した手法については議論もあります。児童虐待の描写を含みます。

こんな人におすすめ

  • 社会問題を扱った作品に関心がある人
  • 重い題材に耐えられる人
  • 中東の現実を知りたい人

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