

アベンジャーズ/エンドゲーム
映画としての評価と、体験としての価値がここまで乖離する作品も珍しいと思います。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督
- アンソニー・ルッソ、ジョー・ルッソ
- 出演
- ロバート・ダウニー・Jr.、クリス・エヴァンス、スカーレット・ヨハンソン、クリス・ヘムズワース、ジョシュ・ブローリン
- 上映時間
- 181分
- 製作国
- アメリカ
- 公開
- 2019年
- 位置づけ
- MCU 22作目・インフィニティ・サーガ完結編
あらすじ(ネタバレなし)
サノスの指によって、全宇宙の生命の半分が消滅しました。残されたアベンジャーズは、その事実を覆すことができないまま5年の月日を過ごします。
それぞれが別々の形で喪失を抱えていました。引退した者、荒れた者、家庭を得た者。世界は立ち直る気配を見せません。
そこへ、消えたはずのスコット・ラングが戻ってきます。彼が持ち帰ったのは、量子世界を通じて時間を遡れるかもしれないという可能性でした。
ここが見どころ
過去作を巡る中盤
登場人物たちが、シリーズ過去作の出来事の中に戻ります。11年ぶんの記憶をそのまま見せ場に変えるという、シリーズものにしか許されない趣向です。
喪失を描く前半
最初の1時間は、ほとんどアクションがありません。敗北した後の生活を丁寧に描く。大作としては異例の判断で、これが終盤の重みを作っています。
終盤の総力戦
詳しくは書きませんが、ある人物のある一言をきっかけに状況が動きます。劇場で起きたことを含めて、映画体験として記録される場面です。
この映画について:22作・11年ぶんの積み重ねを、3時間で回収する。
映画単体としては、欠点が多い作品です。3時間という長さ、時間移動の理屈の粗さ、登場人物の多さによる処理の駆け足。初見の人が観て面白いとは、正直思いません。
その一方で、22作を追ってきた観客にとっての報酬としては、ほとんど前例のない規模です。11年かけて積み上げた愛着そのものを材料にしているので、外部から評価することが原理的に難しい。
うまいのは、前半で徹底的に喪失を描いたことです。すぐに反撃を始めず、負けた状態の生活を見せる。この落差があるから、後半の高揚が効きます。
終わり方も潔く、主要人物にきちんと決着をつけています。続けようと思えばいくらでも続けられる企画で、区切りを打ったことは評価されるべきだと思います。
この作品の良さ
- 11年ぶんの積み重ねを見せ場に転化した構成
- 前半で敗北後の生活を描いた判断
- 主要人物にきちんと決着をつけた終わり方
- シリーズ体験としての規模
当サイトの評価
22作・11年ぶんの積み重ねを、3時間で回収する。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.2 |
| 映像美 | 4.5 |
| 音楽 | 4.4 |
| 演技 | 4.4 |
| 余韻 | 4.8 |
世間ではどう評価されているか
- 上映時間
- 181 分
- 位置づけ
- 22 作目・第1期完結編
- 公開
- 2019 年
数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。
MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の22作目にあたり、2008年の『アイアンマン』から続く「インフィニティ・サーガ」の完結編です。
世界興行収入で歴代1位を記録しました(のちに更新)。当サイトでは『アイアンマン』『アベンジャーズ』なども収録しています。
こんな人におすすめ
- MCUを追ってきた人(必須です)
- 『インフィニティ・ウォー』を観た人
- 3時間の長尺に耐えられる人
配信を探す
各サービスで「アベンジャーズ/エンドゲーム」を検索した結果へ移動します。配信の有無はリンク先でご確認ください(配信状況は頻繁に変わるため、当サイトでは配信中かどうかの判定はしていません)。

