バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2(1989年・洋画)のイメージ
洋画1989年SF1980年代アメリカ

バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2

続編としては非常に難しいことをやっていて、その難しさに気づくのは2回目に観たときです。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督
ロバート・ゼメキス
脚本
ボブ・ゲイル、ロバート・ゼメキス
出演
マイケル・J・フォックス、クリストファー・ロイド、リー・トンプソン、トーマス・F・ウィルソン
製作国
アメリカ
公開
1989年
備考
PART3と連続して撮影された

あらすじ(ネタバレなし)

1作目の直後。ドクに連れられて、マーティは2015年へ飛びます。目的は、将来生まれる息子が起こす事件を防ぐことでした。

用事を済ませた帰り際、マーティは未来のスポーツ年鑑を土産に買います。過去に持ち帰れば賭けで儲けられる——ドクに捨てられたその本を、老いたビフが拾っていました。

1985年に戻ると、街はまるで別の場所になっていました。ビフが巨万の富を手にし、荒廃した世界を支配しています。歴史を戻すため、二人は1955年へ——1作目とまったく同じ日へ——向かうことになります。

ここが見どころ

1955年に戻る構成

後半、1作目の出来事が別角度から描かれます。同じ場面の裏で何が起きていたかを見せるという構成で、続編でしかできない趣向を突き詰めています。

2015年の描写

空飛ぶ車、自動で乾く上着、ホバーボード。当たっている予測と外れている予測が混在しているのが、いま観るとかえって面白い。

荒廃した1985年

たった一つの物が過去に渡っただけで、世界が別物になる。シリーズが扱ってきた因果の話を、最も分かりやすく可視化した部分です。

この映画について:1作目の裏側を、同じ日にもう一度歩き直す。

続編として異常に難しいことをしています。1作目の映像に自分たちを合成し、同じ場所に別の人物として存在させるという趣向は、当時の技術でよく実現したと思います。

一方で、話は非常に複雑です。時間軸が3つ以上に分岐し、誰がどの時点でどの物を持っているかを追う必要がある。1作目の軽快さを期待すると、置いていかれる可能性があります。

全体のトーンも暗く、とくに荒廃した1985年のパートは陰惨です。家族向けの続編としては、かなり思い切った選択でした。

そして本作は、次作への引きで終わります。PART3とセットで観ることが前提の作りなので、時間を確保してから始めるのが良いと思います。

この作品の良さ

  • 1作目の裏側を描くという続編ならではの趣向
  • 当時の技術で成立させた合成
  • 因果の連鎖を可視化した荒廃した1985年
  • 3つの時代を破綻なく捌く脚本

当サイトの評価

4.4/5.0

1作目の裏側を、同じ日にもう一度歩き直す。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.6
映像美4.3
音楽4.5
演技4.3
余韻4.2

世間ではどう評価されているか

米アカデミー賞
視覚効果賞 ノミネート
シリーズ
第2作
公開
1989

数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。

PART3と連続して撮影され、1989年に公開されました。アカデミー賞では視覚効果賞にノミネートされています。

劇中の2015年の描写は、実際にその年が近づいた際に世界的な話題となりました。当サイトでは1作目も収録しています。

こんな人におすすめ

  • 1作目を観た人(必須です)
  • PART3まで続けて観る時間がある人
  • 複雑な時間軸の話が好きな人

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