ばるぼら(2020年・邦画)のイメージ

ばるぼら

3.4/5当サイトの評価(5点満点)

物語よりも、画の力で記憶に残る作品です。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督
手塚眞
原作
手塚治虫『ばるぼら』
撮影
クリストファー・ドイル
出演
稲垣吾郎、二階堂ふみ、渋川清彦、石橋静河
製作国
日本・ドイツ・イギリス
公開
2020年

あらすじ(ネタバレなし)

人気作家の美倉洋介は、名声を得ながらも異常性欲に悩まされていました。物に欲情し、幻覚を見るようになっています。

新宿駅の地下道で、彼は酔いつぶれた少女を拾います。ばるぼらと名乗るその女は、酒を飲み、悪態をつき、勝手に部屋に居着きました。

しかし彼女がそばにいるとき、美倉は書けるようになります。ばるぼらは芸術の女神なのか、それとも別の何かなのか。関係は次第に破滅へ向かいます。

ここが見どころ

クリストファー・ドイルの撮影

『恋する惑星』などの撮影監督です。手持ち、色被り、ぼけ。物語より先に画が印象に残る作りになっています。

二階堂ふみのばるぼら

汚れた格好で悪態をつき続ける役です。魅力的に見せようとしない造形が、この人物には合っています。

原作者の息子が監督

手塚治虫の長男である手塚眞が監督しています。父の異色作をあえて選んだという事実自体が興味深い。

この映画について:手塚治虫の異色作を、手塚眞が映画化する。

物語としては散漫です。幻想と現実の境目が曖昧なまま進み、説明もほとんどありません。原作もそうなので、忠実ではあります。

本作の価値は映像にあります。クリストファー・ドイルの撮影は、新宿の猥雑さと作家の内面の混濁を同じ質感で捉えています。画だけで観る価値がある。

扱っている題材には、性的な描写と女性の道具化が含まれます。原作が1970年代の作品であることを差し引いても、現在の目では引っかかる部分が残ります。

万人向けではありません。手塚治虫の暗い側面に興味がある人、あるいは撮影を目当てにする人に向いた作品です。

この作品の良さ

  • クリストファー・ドイルの撮影
  • 二階堂ふみの造形
  • 原作の混沌をそのまま持ち込んだ姿勢
  • 手塚治虫の異色作を選んだ企画

当サイトの評価

3.4/5.0

手塚治虫の異色作を、手塚眞が映画化する。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本3.2
映像美4.2
音楽3.7
演技3.6
余韻3.4

世間ではどう評価されているか

原作
手塚治虫 の漫画
撮影
クリストファー・ドイル
公開
2020

数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。

手塚治虫の漫画『ばるぼら』を、長男の手塚眞が監督して映画化した作品です。撮影は『恋する惑星』のクリストファー・ドイル。

性的な描写を含み、原作の時代性による問題も指摘されています。

こんな人におすすめ

  • 撮影・映像を重視して映画を観る人
  • 手塚治虫の暗い作品に興味がある人
  • 説明のない作品に耐えられる人

配信を探す

各サービスで「ばるぼら」を検索した結果へ移動します。配信の有無はリンク先でご確認ください(配信状況は頻繁に変わるため、当サイトでは配信中かどうかの判定はしていません)。