イニシェリン島の精霊THE BANSHEES OF INISHERIN
洋画2022年ドラマ2020年代アイルランド

イニシェリン島の精霊

笑っているうちに、笑えなくなります。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督・脚本
マーティン・マクドナー
出演
コリン・ファレル、ブレンダン・グリーソン、ケリー・コンドン、バリー・コーガン
製作国
アイルランド・イギリス・アメリカ
上映時間
114分
公開
2023年1月(日本)

あらすじ(ネタバレなし)

1923年、アイルランド沖の小さな島イニシェリン。本土では内戦が続いていますが、島は平穏です。

ある日、パードリックはいつものように友人コルムをパブに誘いに行きます。しかしコルムは彼を無視します。理由を尋ねると「お前は退屈だ。残りの人生を音楽に使いたい」と告げられます。

納得できないパードリックは、何度も話しかけます。するとコルムは宣言します。「今度話しかけたら、自分の指を切り落とす」。

ここが見どころ

喜劇からの転落

馬鹿げた宣言が、本当に実行される。笑い話として始まった話が、引き返せない地点を越えていきます。

内戦の砲声

海の向こうから聞こえる音。島の諍いが、そのまま内戦の縮図として置かれています。

ケリー・コンドンの妹

唯一まともな人物。彼女の選択が、この映画で最も理性的な行動です。

この映画について:「もうお前とは話さない」。理由は言わない。

「なぜ嫌われたのか分からない」という状況の恐ろしさを、これほど正面から扱った映画は珍しい。そして最後まで、明確な理由は示されません。

コリン・ファレルとブレンダン・グリーソンは、同じ監督の『ヒットマンズ・レクイエム』でも共演しています。二人の相性は抜群です。

難点は、動物が犠牲になる展開があること。苦手な人は注意してください。

この作品の良さ

  • 喜劇から悲劇への転落
  • 内戦の縮図としての構造
  • 俳優陣の演技

当サイトの評価

4.4/5.0

「もうお前とは話さない」。理由は言わない。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.7
映像美4.5
音楽4.3
演技4.9
余韻4.7

世間ではどう評価されているか

ヴェネツィア
脚本賞・男優賞 2022年
アカデミー賞
9部門 ノミネート
IMDb
7.7 /10

2022年のヴェネツィア国際映画祭で脚本賞と男優賞(コリン・ファレル)を受賞しました。

第95回アカデミー賞では作品賞を含む9部門にノミネートされています。

こんな人におすすめ

  • 苦い喜劇が好きな人
  • 人間関係の話に関心がある人
  • アイルランドの風景を観たい人

配信を探す

各サービスで「イニシェリン島の精霊」を検索した結果へ移動します。配信の有無はリンク先でご確認ください(配信状況は頻繁に変わるため、当サイトでは配信中かどうかの判定はしていません)。