アベンジャーズ/エンドゲーム(2019年・洋画)のイメージ
洋画2019年アクション2010年代アメリカ

アベンジャーズ/エンドゲーム

映画としての評価と、体験としての価値がここまで乖離する作品も珍しいと思います。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督
アンソニー・ルッソ、ジョー・ルッソ
出演
ロバート・ダウニー・Jr.、クリス・エヴァンス、スカーレット・ヨハンソン、クリス・ヘムズワース、ジョシュ・ブローリン
上映時間
181分
製作国
アメリカ
公開
2019年
位置づけ
MCU 22作目・インフィニティ・サーガ完結編

あらすじ(ネタバレなし)

サノスの指によって、全宇宙の生命の半分が消滅しました。残されたアベンジャーズは、その事実を覆すことができないまま5年の月日を過ごします。

それぞれが別々の形で喪失を抱えていました。引退した者、荒れた者、家庭を得た者。世界は立ち直る気配を見せません。

そこへ、消えたはずのスコット・ラングが戻ってきます。彼が持ち帰ったのは、量子世界を通じて時間を遡れるかもしれないという可能性でした。

ここが見どころ

過去作を巡る中盤

登場人物たちが、シリーズ過去作の出来事の中に戻ります。11年ぶんの記憶をそのまま見せ場に変えるという、シリーズものにしか許されない趣向です。

喪失を描く前半

最初の1時間は、ほとんどアクションがありません。敗北した後の生活を丁寧に描く。大作としては異例の判断で、これが終盤の重みを作っています。

終盤の総力戦

詳しくは書きませんが、ある人物のある一言をきっかけに状況が動きます。劇場で起きたことを含めて、映画体験として記録される場面です。

この映画について:22作・11年ぶんの積み重ねを、3時間で回収する。

映画単体としては、欠点が多い作品です。3時間という長さ、時間移動の理屈の粗さ、登場人物の多さによる処理の駆け足。初見の人が観て面白いとは、正直思いません。

その一方で、22作を追ってきた観客にとっての報酬としては、ほとんど前例のない規模です。11年かけて積み上げた愛着そのものを材料にしているので、外部から評価することが原理的に難しい。

うまいのは、前半で徹底的に喪失を描いたことです。すぐに反撃を始めず、負けた状態の生活を見せる。この落差があるから、後半の高揚が効きます。

終わり方も潔く、主要人物にきちんと決着をつけています。続けようと思えばいくらでも続けられる企画で、区切りを打ったことは評価されるべきだと思います。

この作品の良さ

  • 11年ぶんの積み重ねを見せ場に転化した構成
  • 前半で敗北後の生活を描いた判断
  • 主要人物にきちんと決着をつけた終わり方
  • シリーズ体験としての規模

当サイトの評価

4.4/5.0

22作・11年ぶんの積み重ねを、3時間で回収する。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.2
映像美4.5
音楽4.4
演技4.4
余韻4.8

世間ではどう評価されているか

上映時間
181
位置づけ
22 作目・第1期完結編
公開
2019

数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の22作目にあたり、2008年の『アイアンマン』から続く「インフィニティ・サーガ」の完結編です。

世界興行収入で歴代1位を記録しました(のちに更新)。当サイトでは『アイアンマン』『アベンジャーズ』なども収録しています。

こんな人におすすめ

  • MCUを追ってきた人(必須です)
  • 『インフィニティ・ウォー』を観た人
  • 3時間の長尺に耐えられる人

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