EVERYWHEREALL AT ONCE
エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス
コインランドリーを営む移民女性が、並行世界の自分の能力を借りて戦う。悪ふざけの密度と、母娘の話の真面目さが同居する。
救いは一切ありません。覚悟して観てください。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
1917年、ドイツ。17歳のパウル・ボイマーは、学校での愛国的な演説に煽られ、友人たちと志願します。書類の年齢は、教師が書き換えました。
支給された軍服には、前の持ち主の名札が残っていました。それは戦死者の再利用でした。
西部戦線。塹壕、砲撃、毒ガス、白兵戦。同時に、後方では休戦交渉が進んでいます。
冒頭、戦死者の軍服が洗われ、繕われ、新兵に配られる一連。台詞なしで、この戦争の本質が示されます。
3つの音を反復する低音の主題。アカデミー作曲賞を受賞しました。旋律ではなく機械音に近い。
終盤、停戦が決まった後の11時までの数時間。この時間に起きることが、最も残酷です。
原作は1929年の反戦小説で、1930年にアメリカで映画化されています。ドイツ語での映画化は、この2022年版が初めてです。
終盤の展開は原作にない創作です。この改変については、原作の精神を損なうという批判もあります。
難点はその点と、148分の長さ、そして描写の残酷さです。
志願した17歳が、泥の中で何も学ばないまま死ぬ。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.0 |
| 映像美 | 4.8 |
| 音楽 | 4.6 |
| 演技 | 4.4 |
| 余韻 | 4.5 |
第95回アカデミー賞で国際長編映画賞、撮影賞、作曲賞、美術賞の4部門を受賞しました。
原作は1929年刊行のレマルクの小説で、ドイツ語による映画化は本作が初めてです。
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