踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!
実写邦画の興行記録を長く保持した作品。ただし内容の評価は前作に及ばない。数字と中身を切り離して書きます。
北野作品の中でいちばん娯楽に振れた一本です。時代劇の予備知識は要りません。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
宿場町に流れてきた盲目の按摩・市。実は居合の達人である彼は、賭場でいかさまを見抜き、町を仕切る一家と関わることになります。
同じ町には、病の妻のために用心棒として雇われた浪人と、親の仇を探す旅芸人の姉弟がいました。それぞれの事情が、町の抗争の中で交差していきます。
畑を耕す鍬、雨だれ、家を建てる槌。作業音がそのまま音楽になる場面が全編に配置されています。
町の全員が下駄でタップダンスを踊る数分。時代劇としては完全に逸脱していますが、この作品の音の主題を締める形になっています。
時代劇の様式を借りながら、音とリズムで組み立てた作品です。殺陣もリズムで刻まれます。
血の表現はデジタル処理で、リアルさより様式を選んでいます。ここは好みが分かれるところです。
難点は、複数の筋が並行して散らかることと、殺陣が短くあっけないことです。ただ、娯楽作としてよくできています。
最後に全員でタップダンスを踊る。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.2 |
| 映像美 | 4.7 |
| 音楽 | 4.8 |
| 演技 | 4.5 |
| 余韻 | 4.3 |
ヴェネツィア国際映画祭で監督賞を受賞。北野武監督作品としては国内最大のヒットとなりました。勝新太郎主演の長寿シリーズを下敷きにしています。
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