雪の花 -ともに在りて-(2025年・邦画)のイメージ

雪の花 -ともに在りて-

3.8/5当サイトの評価(5点満点)

地味で堅実な作りですが、扱っている事実に力があります。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督
小泉堯史
原作
吉村昭『雪の花』
出演
松坂桃李、芳根京子、役所広司、三浦貴大
製作国
日本
公開
2025年
題材
幕末の天然痘とワクチン

あらすじ(ネタバレなし)

幕末の越前福井。町医者の笠原良策は、天然痘の流行を前に何もできない自分に苦しんでいました。子どもが次々と死んでいきます。

西洋から伝わった種痘という方法があると知った彼は、それを手に入れるため奔走します。しかし当時、痘苗は極めて入手が難しいものでした。

京都から福井まで、雪の峠を越えて痘苗を運ぶ。それは、生きた苗を絶やさずに運び続けるという困難な旅でした。

ここが見どころ

痘苗を運ぶ旅

生きた種を絶やさないよう、子どもから子どもへ継いで運びます。この方法の具体性が、作品の中心にあります。

抵抗する人々

新しい医術は簡単には受け入れられません。反対と偏見が具体的に描かれます。

小泉堯史の演出

黒澤明の助監督を長く務めた監督です。古典的で落ち着いた画づくりが保たれています。

この映画について:幕末、天然痘から人々を救おうとした町医者。

実在の医師を描いた作品です。感染症を防ぐ手段が、どれほどの労力で持ち込まれたかが具体的に描かれます。

痘苗を運ぶ旅の描写が中心です。生きた種を継いで運ぶという方法は、いま聞くと信じがたい。この事実の力が作品を支えています。

新しい医術への抵抗も描かれます。効果が分からないものを人に施すことへの恐れは、現代の議論とも重なります。

作りは古典的で、驚きはありません。堅実だが地味というのが正直なところです。ただ、題材の重みがそれを補っています。

この作品の良さ

  • 痘苗を運ぶ方法の具体的な描写
  • 新しい医術への抵抗の描き方
  • 小泉堯史の古典的な画づくり
  • 実在の人物を扱った題材の力

当サイトの評価

3.8/5.0

幕末、天然痘から人々を救おうとした町医者。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本3.8
映像美3.9
音楽3.8
演技4.1
余韻4.0

世間ではどう評価されているか

原作
吉村昭 の小説
題材
幕末 の天然痘と種痘
公開
2025

数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。

吉村昭の小説を原作とし、幕末に種痘の普及に尽力した実在の医師を描いた作品です。

堅実だが地味だという評価が多く、題材の力で成立しているという受け止め方がされています。

こんな人におすすめ

  • 医療の歴史に関心がある人
  • 実在の人物を描いた作品が好きな人
  • 落ち着いた時代劇を探している人

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