

雪の花 -ともに在りて-
地味で堅実な作りですが、扱っている事実に力があります。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督
- 小泉堯史
- 原作
- 吉村昭『雪の花』
- 出演
- 松坂桃李、芳根京子、役所広司、三浦貴大
- 製作国
- 日本
- 公開
- 2025年
- 題材
- 幕末の天然痘とワクチン
あらすじ(ネタバレなし)
幕末の越前福井。町医者の笠原良策は、天然痘の流行を前に何もできない自分に苦しんでいました。子どもが次々と死んでいきます。
西洋から伝わった種痘という方法があると知った彼は、それを手に入れるため奔走します。しかし当時、痘苗は極めて入手が難しいものでした。
京都から福井まで、雪の峠を越えて痘苗を運ぶ。それは、生きた苗を絶やさずに運び続けるという困難な旅でした。
ここが見どころ
痘苗を運ぶ旅
生きた種を絶やさないよう、子どもから子どもへ継いで運びます。この方法の具体性が、作品の中心にあります。
抵抗する人々
新しい医術は簡単には受け入れられません。反対と偏見が具体的に描かれます。
小泉堯史の演出
黒澤明の助監督を長く務めた監督です。古典的で落ち着いた画づくりが保たれています。
この映画について:幕末、天然痘から人々を救おうとした町医者。
実在の医師を描いた作品です。感染症を防ぐ手段が、どれほどの労力で持ち込まれたかが具体的に描かれます。
痘苗を運ぶ旅の描写が中心です。生きた種を継いで運ぶという方法は、いま聞くと信じがたい。この事実の力が作品を支えています。
新しい医術への抵抗も描かれます。効果が分からないものを人に施すことへの恐れは、現代の議論とも重なります。
作りは古典的で、驚きはありません。堅実だが地味というのが正直なところです。ただ、題材の重みがそれを補っています。
この作品の良さ
- 痘苗を運ぶ方法の具体的な描写
- 新しい医術への抵抗の描き方
- 小泉堯史の古典的な画づくり
- 実在の人物を扱った題材の力
当サイトの評価
幕末、天然痘から人々を救おうとした町医者。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 3.8 |
| 映像美 | 3.9 |
| 音楽 | 3.8 |
| 演技 | 4.1 |
| 余韻 | 4.0 |
世間ではどう評価されているか
- 原作
- 吉村昭 の小説
- 題材
- 幕末 の天然痘と種痘
- 公開
- 2025 年
数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。
吉村昭の小説を原作とし、幕末に種痘の普及に尽力した実在の医師を描いた作品です。
堅実だが地味だという評価が多く、題材の力で成立しているという受け止め方がされています。
こんな人におすすめ
- 医療の歴史に関心がある人
- 実在の人物を描いた作品が好きな人
- 落ち着いた時代劇を探している人
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