わたしは最悪。THE WORST PERSON IN THE WORLD
洋画2021年恋愛2020年代ノルウェー

わたしは最悪。

30代前後の人には、かなり刺さると思います。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督
ヨアキム・トリアー
脚本
トリアー、エスキル・フォクト
出演
レナーテ・レインスヴェ、アンデシュ・ダニエルセン・リー、ハーバート・ノールドラム
製作国
ノルウェーほか
上映時間
128分
公開
2022年7月(日本)

あらすじ(ネタバレなし)

オスロ。ユリヤは医学部に入りましたが、興味が移って心理学へ、さらに写真へと専攻を変えます。何をしても、これではないと感じてしまいます。

彼女は年上の漫画家アクセルと暮らし始めます。彼は自分の仕事も将来も定まっており、子どもを望んでいます。ユリヤはそこに追いつけません。

ある夜、招かれていないパーティーに紛れ込んだ彼女は、アイヴィンという男と出会います。何もしない、ただ話すだけの一夜が、彼女の中で大きくなっていきます。

ここが見どころ

12章とプロローグ・エピローグ

章立てで区切ることで、人生の局面が並べて示されます。連続していないことが、逆に人生らしい。

時間が止まる場面

オスロの街全体が静止し、ユリヤだけが走る一連。技術的にも見事ですが、何より感情の説明として的確です。

レナーテ・レインスヴェ

この作品でカンヌの女優賞を受賞しました。表情の切り替えが非常に速い。

この映画について:何者にもなれないまま、30歳になる。

題名は自己否定に見えますが、映画自体は主人公を責めません。「決められないこと」を欠点ではなく状態として描くのがこの作品の態度です。

終盤、ある人物との会話で作品の重心が大きく移ります。恋愛映画だと思って観ていると、そこで足をすくわれます。

難点は、128分の中盤がやや長く感じられることです。

この作品の良さ

  • 章立ての構成
  • 時間が止まる場面
  • 主人公を責めない態度

当サイトの評価

4.4/5.0

何者にもなれないまま、30歳になる。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.6
映像美4.4
音楽4.3
演技4.8
余韻4.6

世間ではどう評価されているか

カンヌ
女優賞 レナーテ・レインスヴェ
アカデミー賞
2部門 脚本賞・国際長編映画賞ノミネート
IMDb
7.7 /10

2021年のカンヌ国際映画祭でレナーテ・レインスヴェが女優賞を受賞しました。

アカデミー賞では脚本賞と国際長編映画賞にノミネートされています。

こんな人におすすめ

  • 30代前後の人
  • 静かな恋愛映画が好きな人
  • 北欧映画に入りたい人

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