罪の声THE VOICE OF SIN
邦画2020年サスペンス2020年代実話ベース

罪の声

実際の事件を下敷きにしていますが、犯人の推理を目的にした作品ではありません。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督
土井裕泰
脚本
野木亜紀子
原作
塩田武士
出演
小栗旬、星野源、松重豊、市川実日子
上映時間
142分
公開
2020年10月

あらすじ(ネタバレなし)

京都でテーラーを営む曽根俊也は、父の遺品の中からカセットテープを見つけます。そこに録音されていたのは、幼い自分の声でした。しかもその声は、35年前の未解決事件で脅迫に使われたものと同じでした。

同じころ、新聞記者の阿久津は、その事件の特集記事を担当することになります。二人はそれぞれの動機から、事件に使われた3人の子どもたちの行方を追い始めます。

ここが見どころ

被害者としての子ども

焦点が当たるのは犯人ではなく、声を使われた子どもたちがその後どう生きたかです。この着眼点が原作と映画の核です。

取材の描写

記者が資料を読み、人に会い、断られ、また会う。地道な過程が丁寧に描かれます。

この映画について:未解決事件で使われた子どもの声は、誰のものだったのか。

実際の未解決事件を扱いながら、推理ものにしなかったのが優れた判断です。犯人像には触れますが、断定はしません。

代わりに描かれるのは、事件によって人生を変えられた人たちのその後です。声を使われた側にとって、事件は終わっていない。

難点は142分という長さと、後半の説明が多いことです。また、実在の事件を扱う以上の踏み込みには限界があり、そこを物足りなく感じる人もいると思います。

この作品の良さ

  • 犯人探しではなく被害者のその後を追う着眼
  • 取材の過程を丁寧に描く姿勢
  • 小栗旬と星野源の対比

当サイトの評価

4.3/5.0

未解決事件で使われた子どもの声は、誰のものだったのか。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.4
映像美4.2
音楽4.2
演技4.6
余韻4.3

世間ではどう評価されているか

日本アカデミー賞
受賞 最優秀脚本賞ほか
国内興行収入
約12 億円
原作
塩田武士 同名小説

第44回日本アカデミー賞で最優秀脚本賞など複数部門を受賞しました。1984年から85年にかけて実際に起きた企業脅迫事件が下敷きになっています。

こんな人におすすめ

  • 実話ベースの作品が好きな人
  • 記者や取材の話が好きな人
  • 推理ではなく人の話として観たい人

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